対談・インタビュー

わたしとシチズンシップ保育 vol.1「電車を見に、坂を登った日」

対人支援職(保育スタッフ)
    みらいの保育園

フローレンスの保育園では、こどもたち一人ひとりの気持ちや意見を尊重し、こどもたちの「やってみたい!」を応援するシチズンシップ保育を実践しています。

そんなシチズンシップ保育の事例をお届けする連載企画「わたしとシチズンシップ保育」
保育者が日々の保育の中で感じたシチズンシップなエピソードをぜひご覧ください!

はー先生

それは、遠足の下見に行った帰り道のこと。園帰りの2歳児Aちゃんに遭遇しました。

「おうちに帰ろうよ」と言うお母さんと、「お母さんと電車が見たい!」と主張するAちゃん。私は駆け寄って話を聞き「今度、保育園で電車を見に行こうね」と約束して解決したことがありました。

ある日の散歩中に、電車がちらっと見えて喜んでいたこどもたちを見て、その約束を思い出し、こどもたちと「電車を見に行こうか!」という話になりました。

せっかく行くなら一番良く電車が見えるところまで連れて行ってあげたい!でも、もう電車が来る時間が迫っていました。

ほかの先生からは、「電車が見られればいいかな…」と諦める声もありました。でもこどもたちと話し合い、こどもたちの「一番近くで見たい!!」の気持ちを受け取り、先生たちも「それなら!」と、こどもたちみんなにカートに乗ってもらい、坂道を登りました。

カートを押しながら坂を登るのは正直大変でしたが、こどもたちのワクワクした顔をみながら一生懸命登りました。無事に到着し、電車を見ることができただけでなく、電車の運転手さんが「プー」と警笛を鳴らしてくれて大喜びのこどもたち。わたしたちもとても楽しい出来事でした。

保育士の「楽(ラク)」を取るならば、電車がちらっと見えるところで引き返すし、わざわざ坂は登りません。

でもわたしは、「楽(ラク)」より、こどもたちや自分自身が「楽しい」かどうかを大切にしています。

フローレンスの保育園は、自由に提案ができ、それが大切に取り扱われる環境です。

行動一つとってもいろんな選択肢があって、その選択肢の中から自分で選び取れる。自分の意見を自由に言えて、それが尊重される。

フローレンスに入社してから、自分から提案することが楽しいと思うようになってきたし、自分がこどもたちと楽しく保育していれば、他のスタッフもおのずと巻き込まれると思うんです。

シチズンシップ保育5つの基本②「やってみたいはチャンス」

こどもたちが興味をもてることに出会えたなら、それは学びのチャンスです。こどもたちが興味をもったその時が一番吸収できるとき。保育者は、興味関心をそのまま受け止め、発展させていくサポートができると良いでしょう。実際に本物を見て、触れて、聞いて、匂いを感じるなど五感を使ったり、直接向き合うことでより深い学びになります。


電車を見て喜んでいるこどもたち。その様子を目にした時、もしみなさんだったらどんな行動をしますか?

「こんなときどうする?」を、フローレンスの保育園の先生たちと一緒に話してみませんか?

ぜひ、保育体験の「シチズンシップ体験コース」にご参加ください♪

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