こんにちは!みんなのみらいをつくる保育園(※)の白鳥です。こどもたちからは名字を取って「しろ先生」と呼ばれています。
先日開催した「フローレンスだらけの転職フェア」の企画で、初めて訪問型病児保育の現場を見学しました。同行させてもらったのは、病児保育スタッフ歴3年目の池澤さん。
わたしは普段、保育園で働いているので、訪問型の病児保育はいわば”未知の世界”
実際に見学すると驚きの連続でした!今保育園で働いている方に、少しでもお仕事のイメージを持っていただけるよう見学内容をレポートします。ぜひ最後までご覧ください!
※みんなのみらいをつくる保育園は、フローレンスが運営する少人数の認可保育所です。
前日20:00 訪問先の情報が届く
スマートフォンに通知が届き、明日の訪問先を確認。訪問場所・お子さんの年齢・症状・アレルギーの有無等、様々な情報が記載されていました。
しかしその1時間後、なんと依頼がキャンセルに!病児保育なので、熱が下がったりすればキャンセルになるのは考えてみればあたりまえですが「そうか、こういうこともあるのか!」と驚きました。
7:00 新しい訪問先の情報が届く
どこに行くのかな~とソワソワしていましたが、前日訪問予定だった場所よりも少し自宅から近く、保育開始時間も10:00からと少しゆっくりめでした。
一緒に訪問する池澤さんと9:45に待ち合わせ。事前に丁寧に教えていただいたことで、迷うことなく合流できました。
10:00 開始の引き継ぎ
手洗いなど保育の準備をしたら、保護者の方から引き継ぎをうけます。
事前に書いていただいた引き継ぎ票を、池澤さんが一つずつ確認・追記していきます。
熱の推移・排便の回数や状態・睡眠の状況や機嫌の様子・処方されている薬があるか・着替えやお昼寝のスペース・抱っこ紐の使い方・使用する割引クーポンがあるか、などなど。
たくさんの項目をわずか10分間で的確に聞いていて、これはプロだなと感じました。
もう一つ、すごいな!と思ったエピソードがあります。
入室時、保護者の方から「10:15に病院の予約が取れました」と言われていたのですが、お子さんの熱がそこまで高くなかったので受診をするかどうか迷っていたんです。
その時に池澤さんが「今は受診しないで、熱が上がってきたら受診しますか?その際は私が連れて行くこともできますよ。でもその時間に予約が取れるとも限らないですよね。今行かれるのであれば、マンションのロビーで待ってますよ。」と保護者の方に選択肢を提示していたんです。
保護者の方に言われたことに従うだけではなくて、困りごとに寄り添い、一緒に考えるスタイルがとても素敵だなと感じました。
わたしも2人のこどもがいるので、こどもが熱を出したときの親の気持ちがとてもわかります。病児保育は、普段の生活の中でもより困り感を感じる場面で必要な事業なので、改めてなくてはならないものだなと感じました。
11:00 病院から帰宅
保護者とお子さんが病院に出発したあとは、マンションロビーで帰りを待ちました。スタッフは受診に同行することも、保護者の方の代わりに受診することも、近くで待機することもあるそう。
帰宅後、保護者の方に「薬の処方はありますか?」と確認したところ、この日は保護者の方が在宅勤務だったので「時間になったら部屋から出て自分であげます」とのこと。こちらで薬のお預かりはしませんでした。こういったことも、その日のご家庭によってさまざまなので、臨機応変な対応が必要だと感じました。
11:30 昼ご飯
お子さんの症状に合わせながらではありますが、病児保育中も普段の保育園と同じリズムで生活できるよう、ご飯の時間をなるべく合わせるという工夫をしているとのこと。保護者の方に準備いただいたご飯を食べ、ミルクをあげていたところで、そのままお子さんがウトウトし始めたので、寝かしつけしました。
12:00 見学終了
今回は午前中のみの見学予定だったため、わたしはここで退室しました。
大変なことだけじゃない訪問型病児保育の仕事
正直なところ見学に行くまでは、訪問先が毎日変わることや、スタッフ一人で病気のお子さんをお預かりするという点で、訪問型病児保育は大変な仕事であるイメージが先行していました。
でもそれ以上にやりがいのある仕事なんだなということを心から感じました。
まず第一に、保護者の方が困ってる場面で直接支援ができること。
そして一日、目の前のお子さんに合わせて保育を組み立てることができる1対1保育の良さもあります。
今回は見学時間の関係上、お子さんとの遊びの関わりはそこまでありませんでしたが、病児保育といえど、比較的元気なお子さんもいるんだなと感じました。
遊びの興味関心や食べるスピードなど、その時のその子のニーズに合わせてかかわることができます。それは、連続的な成長を積み上げていく集団保育でのかかわりとは異なり、マンツーマン保育だからこそ実現することです。
朝の引き継ぎでは「ママ・パパ行かないで!」と泣いていたお子さんが、終了時には「先生帰らないで!」と泣いていることもあり、そこまでの関係性を築けたことに喜びを感じる瞬間もあるとのことでした。大変なことだけじゃない、それを超えるやりがいがあると感じられたことが、見学での一番の収穫でした。
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