フローレンスの仲間たち

保育と医療のあいだで、いまリハ職としてのわたしができること

対人支援職(相談員・その他)
    障害児・医療的ケア児家庭支援

飯田

理学療法士として、これまで小児から成人まで幅広い方のリハビリに携わる。小児では、外来での就学児への理学療法や、人工呼吸器を使用しているお子さんへのベッド上での訪問リハビリを中心に支援。また、成人期を迎えた脳性まひの方々の外来・訪問リハにも関わり、年齢や生活環境に応じた継続的なサポートを行ってきた。

なぜフローレンスに来たのですか?

飯田

現在、呼吸器疾患をもつ方々を支援する患者会に所属しています。
ある方から、人工呼吸器や在宅酸素療法を利用している方の災害時の避難についてお話を伺う機会がありました。その中で「お出かけは災害訓練でもある」といった言葉に深く共感し、さらに関連する情報を探している中で、フローレンスが行っていたイベントの記事に出会いました。

人工呼吸器を使用しているお子さんの外出やお散歩の支援について、実際の現場でどのように取り組まれているのかを知りたくなり、フローレンスでの活動に関心を持ちました。

フローレンスではどんな仕事をしていますか?

飯田

こどもの発達や生活環境をふまえて作成される支援計画書に対し、リハビリの立場から助言を行い、日々の活動がより効果的で無理のないものになるようサポートしています。
また、園で過ごす中での姿勢や動作についても、他のスタッフと一緒に考えています。たとえば、食事のときの座る姿勢や使用する椅子、必要に応じて座位保持装置の調整など、こどもが安心して快適に過ごせる環境づくりに取り組んでいます。

フローレンスでの「やりがい」は何ですか?

飯田

フローレンスでは、通園しているこどもたちの多くが訪問リハビリや外来リハビリなど、医療的な支援を受けています。その中で、保育園スタッフと医療機関のリハ職とのあいだをつなぐ存在として、自分の役割があることにやりがいを感じています

たとえば、園でのこどもの様子や姿勢などの情報を医療側に伝えたり、逆にリハビリの方針や評価結果を園に共有したりすることで、支援がよりその子に合ったものになります。医療と保育、両方の視点をつなぐことで、こどもの生活をより豊かにできることが喜びです。

これからの夢や目標を教えてください!

飯田

これからの夢は、在宅酸素や人工呼吸器のさらなる小型・軽量化が進み、こどもたちやご家族にとって「お出かけ」がもっと気軽で身近なものになることです。医療機器の進化によって、今までなら難しいと感じていた外出が、当たり前のようにできるようになる未来を思い描いています。

そして、外出のハードルが下がることは、災害時の避難行動にも大きな意味を持ちます。日常的に動ける力があれば、いざというときの選択肢や安心感にもつながります。機器の進化とともに、わたしたち支援者の関わり方も進化し、こどもたちの世界がもっと広がっていくことを願っています。

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