対談・インタビュー

しっかりサポートで安心デビュー。医療的ケアシッター ナンシーの入社時研修とは?

対人支援職(看護スタッフ)
    障害児・医療的ケア児家庭支援

医療的ケアシッター ナンシーは、医療的ケアを必要とするこどもたちとご家族の生活に寄り添う、訪問型のシッターサービスです。看護師が退院後の在宅でのケアをサポートし、病院とは違う生活の場でこどもが安心して過ごせる環境を整えています

ナンシーの活動に興味はあるけれども、「訪問型の働き方は初めて」「自分にもできるか心配…」と感じる方も少なくないと思います。ナンシーでは、そんな方でも安心して現場に立てるよう丁寧な研修制度を整え、自信を持って単独訪問に臨めるまでサポートしていく仕組みがあります。

この記事では、そんなナンシーの研修内容や現場での学び方、ステップごとの成長イメージをリアルにご紹介します。 わたしにもできるかな?と思っている方も、ここで少しイメージをつかんでみてくださいね!

まずは基礎から。3日間の座学研修

入社後の最初の3日間は座学研修からスタート。訪問時のマナーや持ち物、服装など、まず押さえておきたい基本を丁寧に学び、在宅支援ならではの注意点や流れを体系的に理解することができます。

さらに座学では、療育・保育の考え方やナンシーで実際に使用されている制度、ひとり立ちの目安である約4か月の間にどんなスキルを身につけていくかの全体像も紹介されます。研修のステップや学ぶ順序を知ることで、次に何を経験するのかがイメージしやすく、少しずつ現場に慣れていくことができます。座学を終えると、先輩と一緒に実際の訪問へ。「同行」と呼ばれるステップに進みます。

ナンシー看護師 あーちゃん

研修資料はすべてPDFでタブレットに入ったものを使用しました。見たいときにいつでもさっと確認できるので、とても便利でした。

「同行」で 先輩の背中を見ながら学ぶ

「同行」とは先輩に付き添いながら、ナンシーの訪問の流れを見て学ぶ期間です。

最初は見学に近い形で、先輩のケアをじっくり観察。「こうやってケアしているんだ」と現場の空気を肌で感じながら学びます。絵本を読んだり、こどもと遊んだりと日常の関わりも体験しながら、訪問の感覚に少しずつ慣れていきます

ナンシーでは西東京・東東京・横浜の3つのエリアにスタッフが配属され、それぞれのエリア内で訪問を行います。同行期間中は、自分が今後担当するエリアのこどもたち全員の様子を見ておくことも大切です。先輩と一緒に訪問することで、こども一人一人のケアの流れや生活の様子を把握し、担当する際のイメージをつかんでいきます

この同行期間は、約1か月半かけてじっくり進め、合間には座学やeラーニングも並行して行います。訪問で見たケアの背景にある制度や療育・保育の考え方を学び、実際のやり方とリンクさせることで、体験と知識をバランスよく理解していくことができます

少しずつ現場に慣れてくると、吸引などの医療行為や医療的ケアも段階的に行っていきます。こうして、実際のケアを通しながら、知識と技術を少しずつ身につけていき、「修行」と呼ばれるステップに移っていきます。

ナンシー看護師 あーちゃん

各ご自宅にある呼吸器などの機材が、前職の病院で使用していたものとメーカーが異なっていたため、最初は操作方法を先輩に教わりながら学んでいきました。

「同行」から「修行」へ。少しずつ経験を積んでいく

その後は社内で「修行」と呼ばれるステップに進みます。名前だけ聞くと「ちょっと厳しそう…?」と思うかもしれませんが、実際はそういう意味ではありませんのでご安心ください! この期間は、先輩に同行しながらも、単独訪問を目標に、個別のお子さんのケアの主役を自分が担当していくステップです。

1回目は先輩のケアに参加するところからスタートし、2回目以降は「次はここまでやってみよう」と、段階的に実施するケアを増やしていきます。お子さんごとに合わせた修行を行い、「このお子さんは3回」「このお子さんは4〜5回」と、それぞれのお子さんのケアの内容に応じた目安の訪問回数が設定されています。

ナンシー看護師 ひーろん

前職の病院で小児の医療的ケアの知識はしっかり身についていたので、修行では各ご家庭のやり方や、お子さんに合わせた適切なケアの方法を学んでいきました。

チェックリストとチームのサポートで、安心して単独訪問へ

ナンシーでは、こども一人一人にチェックリストが用意されています。リストには、そのお子さんで押さえておきたいポイントが丁寧にまとめられていて、研修中も自分で確認しながら「ここは理解できた」「もう少し確認しよう」と進められます。

先輩と一緒にチェックを行い、すべてクリアできたら初めて単独訪問に入ります。単独訪問は、必ず修行で担当したお子さんからスタートするので、流れや注意点もばっちり把握したうえで臨めます。こうして、お子さんごとに必要な知識やケアを少しずつ身につけながら、頼れる仲間と一緒に一歩を踏み出すことができます。

また、週1回のチームスタッフとのミーティングでは、進み具合や体調、困っていることを気軽に相談できます。ちょっとした心配ごとや質問も、先輩がしっかり見守ってくれるので安心です。
チャットやZoomでのやり取りも活発で、いつでも誰にでも質問できる雰囲気があるのも心強いポイントです。
こうしたサポートのもと、準備をしっかり整えた上で、いよいよ単独訪問へと進みます!

チーム全員が見守ってくれる温かさ

そして単独訪問デビューの日!いつも通りチャットで「今日はこのお子さんに行きます」と送ると、特に「今日が初めてです」と言っていないのに、チームの仲間たちが把握していて「おめでとう!」とスタンプやメッセージを送ってくれます

新しく入った仲間がどのお子さんを担当していて、いつ単独訪問を迎えるのかを自然に気にかけてくれる。そんな温かい環境があるからこそ、前向きに成長を続けられるのです。

単独訪問を始めた後も安心のフォロー体制

単独訪問がスタートしてからも、決して一人きりではありません。訪問を終えた後に不安や疑問があれば、チャットや対面・ZOOMを通じて気軽に相談できます。チームの誰にでも声をかけやすい雰囲気があるので、安心してアドバイスを求められます。

また、定期的な1on1や週に一度のミーティングでは進捗や体調を確認する時間があり、「無理なく進められているか」「困っていることはないか」を丁寧に聞いてもらえます。


こうしてナンシーでは、基礎から実践まで段階を踏んで学べる研修と、いつもそばで支えてくれるチームがあります。訪問看護が初めてでも安心してスタートでき、こどもやご家族の退院後の日常に寄り添う新しい看護に挑戦できます。

あなたもナンシーで一歩を踏み出してみませんか?

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