対談・インタビュー

集団の中でも個に寄り添った関わりが魅力!~ヘレンの保育~

対人支援職(保育スタッフ)
    障害児・医療的ケア児家庭支援

こんにちは!フローレンスの新田です!
わたしは2020年に入社してから5年間、「障害児保育園ヘレン」の保育スタッフとして、現場でこどもたちと過ごしてきました!
2025年4月からは事務局に異動し、今は運営側としてヘレンを支えています。

現場での日々は、楽しいこと、うれしいこと、大変なこともたくさんありました。その中で、こどもたちとの時間、周りのスタッフにも何度も助けられ、本当にヘレンに来て良かったと感じる毎日でした。
だからこそわたしは、「ヘレンで働く魅力」をたくさんの方たちに知ってほしいと思っています。

今回は、そんな現場を知る立場だからこそお伝えできる、ヘレンの魅力をご紹介します。

新田

新田

2020年、障害児保育園ヘレンの保育スタッフとして入社。中村橋園や東雲園など勤務を経て、「現場での直接的な関わりだけでなく、いろいろな視点からの福祉への関わりを勉強したい!」という思いを叶えるため事務局へ異動。

障害児保育園ヘレンとは?

障害児保育園ヘレンは、「医療的ケアが必要なこどもを預かってほしい」という保護者の声を受け、2014年に開設した日本で初めて専門的に医療的ケア児を長時間預かる保育を実現した保育園です。

当時は、「医療的ケア児」という言葉も今ほど浸透しておらず、医療的ケア児を受け入れる保育施設が圧倒的に不足していました。
「すべてのこどもが保育を受け、保護者が働くことを選択できる社会」を目指し、障害児保育園ヘレンは誕生しました。

ヘレン保育スタッフ 1日の業務

一日の業務としては、

  • 保育活動
  • 各種記録(日誌、連絡帳等)作成
  • 送迎バス添乗(運転業務なし)
  • 保護者とのコミュニケーション

などがあります。その中で、ヘレンではどんな保育活動をしているのかについてご紹介します。

いろんな工夫をして“みんなで一緒に”を楽しむヘレンの保育

まず、わたしたちが大切にしているのは、「ヘレンは“保育園”である」ということです。
ヘレンに通うお子さんの多くは、出生後に長期入院したり、退院後も自宅で過ごしているため、同年代のお友達と遊ぶ機会が少なく生活してきた方が多いです。

だからこそヘレンは保育園として、お子さんにとって安心できる場であることはもちろん、お友達との関わりの中で刺激を受け、興味が広がり、成長できる場でありたいと思っています。

ヘレンの主な活動内容として、以下のものがあります。

◯運動遊び
(バランスボール・ハンモック・トランポリンなど)
◯匂い・感触あそび
(パン生地粘土・スライム・季節の野菜や果物など)
◯スヌーズレン
◯お散歩
◯製作

他にも、季節ごとに行っている活動・行事などさまざまです。

みんなで一緒に参加する活動でも、一人ひとりの個性に寄り添った工夫をしています。

例えば絵の具を使って色を塗る製作活動の場合、手をトントン叩くように動かすのが得意なお子さんは、持ち手のついたスポンジを使用したり、道具を持って、自分で好きな場所に色を塗ることができるお子さんは、筆やローラーを使用したりなど、それぞれの特性に合わせて使用する道具を変えています。

また、座位保持椅子に座って机で行う・横になって斜面板を使用して行うなど、お子さんがそれぞれ参加しやすい方法を考えます。
どんな活動でも、一人ひとりの特性やできることを活かしながら、そして体調面にも配慮して遊べる内容を考えています。

集団保育を大事にしている中でも、個別の観点・ねらいを大切にしながら周りのお友達と“一緒”に楽しめる保育を心がけています。

他職種連携の良さは学びの多さ

毎日の保育活動には、保育スタッフだけでなく、看護スタッフ・リハビリスタッフも参加し、それぞれの専門性を活かして活動を支えています。
その中でも、保育スタッフであれば前職は一般の保育園、療育施設、幼稚園や支援学校など。
看護スタッフは成人病棟や小児科、訪問看護、オペ室で勤務していたスタッフも。
リハビリスタッフは、療育施設や訪問リハビリの事業所、病院勤務などと、スタッフ一人ひとりのキャリアもさまざまです。

毎日の保育活動・活動以外の時間にも、いろんな職種のスタッフとともに取り組んでいることで、日々の記録や振り返りを行う際に、それぞれの職種からの視点を知ることができます。

「見て楽しむ遊びの場合は、もっと座位保持椅子の高さを上げた方が目線が合って見やすいかも」「水を使って遊ぶときは、カニューレが濡れないように気をつけて、カバーなどをつけたら安全かも」など、リハビリスタッフや看護スタッフからのアドバイスを参考にまた次の活動に活かしていけるので、より一層こどもたちに寄り添った保育を提供できるところが、ヘレンの強みの一つだと思っています。

その中で、スタッフ同士でもそれぞれの視点・考えを学び合える部分もわたしたちスタッフ自身の成長につながっていくと思います。

また、保育活動以外の時間にもそれぞれのスタッフがいてくれることで、特に医療的ケアが必要なお子さんの対応をするときなど、必要なときすぐに専門のスタッフに質問することができ、こどもたちもスタッフも安心できる環境で保育をすることができます。

わたし自身は、前職が成人の障害者入所施設だったため、ヘレンにきて医療的ケアが必要なお子さんと関わるのが初めてでした。
最初はわからないことがたくさんあり、戸惑うこともありましたが、その度に周りにいる看護スタッフやリハビリスタッフがいつもすぐに教えてくれました。

痰の吸引が必要なお子さんの対応で、最初はどのようなときに吸引が必要なのかわかりませんでした。

そのときに、痰が絡んでいる音や唾液の多さなど判断基準を看護スタッフから教えてもらい、「迷ったらすぐに聞いてくれて大丈夫ですよ!」と声をかけてもらって、とても安心したのを覚えています。

他にも、呼吸器のお子さんの抱っこの仕方など丁寧にみてくれていたので、とても安心してこどもたちへの関わり・保育ができました。

さまざまなバックグラウンドのあるスタッフがチームで協力し合いながら、日々こどもたちが楽しく、安全に過ごせるように取り組んでいます。

ヘレンでは、保育園であることを大切にしながら個々に寄り添い、さまざまな職種のスタッフが力を合わせてチームとなり、こどもたちが生活や遊びの中で楽しい経験を通じて育つ力を引き出すことができるように、これからも努めていきます!

ヘレンで一緒に働きませんか?

現在、ヘレンでは一緒に働く仲間を募集中です!
わたしたちと一緒に、学びながらこどもたち・仲間たちとともに成長できる環境で働いてみませんか?

ちなみに、日々の保育以外にも、行事や社内イベント、研鑽の機会もたくさんあります!ぜひ、ご応募お待ちしております!

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