対談・インタビュー

挑戦・成長しつづけることが「社会を変える」につながる

対人支援職(看護スタッフ)
    中途入社施設長障害児・医療的ケア児家庭支援

フローレンスには障害児保育・支援、病児保育、認可保育園など、多様な看護の現場があります。そして現場の数だけ、看護の経験を活かした働き方があります。
看護師のキャリアを活かしながら、さまざまな挑戦をし続けているスタッフの想いを紹介します。

障害児保育園ヘレン 施設長 ゆっきさん

障害児保育園ヘレン 施設長 ゆっきさん

前職の大学病院でさまざまな課題の解決に悩み、事業を通して課題を解決するフローレンスで学びたいと思い、2017年に入社。 病児保育、医療的ケアシッターナンシー、障害児保育園ヘレンで、さまざまなキャリアを切り拓いている。

フローレンスに入る前はどんなお仕事をしていましたか?

大学病院に就職し、成人の病棟で2年、小児科で5年、計7年働いていました。
患者さんに寄り添ってケアしたり、お話したり、少しでもホッとしてもらえるような時間をつくることにやりがいを感じていました。

やりがいを感じながらもどんな想いが芽生えていきましたか?

小児科には長期間入院しているお子さんが多く、そういったお子さんに対して、薬を投与したりお風呂に入れたり、看護業務で忙しい時間を過ごしていて、その子にとって十分な遊びの時間を提供することができずにいました。

今思うと、決して看護師だけで頑張る必要はなく、病棟保育士を入れてもらったり、使える制度はないのかを調べたりしたら良かったのですが、当時は何をどうしたらいいのかも分からない状態でした。

入院に付き添う親御さんの疲れた様子を目の当たりにする中でも、「離れても大丈夫ですよ」と時間を作ってあげることもできない、そういった課題に対して何も手を打つことができないことにジレンマを感じていました。

また、働いている看護師たちは、わたしと同じようなやりがいを感じながらも、忙しい毎日にだんだんと疲弊していき、働き方についても、もっとどうにかできないかを考えるようになりました。

ただ、これに対しても、当時はどんな解決策があるのかも分からない状態でした。

課題解決の道のりが見えないままキャリアを積んでいくことよりも、課題解決していくためのプロセスを学ぶことが自分には必要なのではないか、という気持ちが芽生えていきました。

フローレンスに来た理由は、まさに「課題解決のプロセスを学ぶ」でしょうか?

そうですね!

そんな気持ちが芽生えた時にフローレンスを知って、ここだったら看護師としてのスキルも活かしつつ、課題解決のプロセスを学ぶことができるのではないかと思い、病児保育の看護師という役割でフローレンスに入社しました。

その後のフローレンスではどんなキャリアを歩んでいるのでしょうか。

課題解決のプロセスを学ぶ上では、新しいことにどんどんチャレンジしたいと思っていたので、入社後は病児保育室の立ち上げに携わりました。

その後、病児保育の看護師と兼務する形で、医療的ケアシッター ナンシー(※以下ナンシー)の前身となるプロジェクトに参加しました。

お子さんのケアのため、親御さんの休息が足りていない状況というのは前職でも目の当たりにしており、何とかしたい!という想いはずっと抱いていたので、今までの看護師のキャリアを活かしながら、課題解決のプロセスを学ぶことができるチャンスだと思いました。

ナンシーが正式に事業化するタイミングで、ナンシーの看護師として異動、その後産育休に入り、ナンシーの事務局スタッフのサブマネージャーとして復帰、今は障害児保育園ヘレンの施設長を担っています。

今まで「意思決定する」という経験が弱いと感じていたので、その経験を身に着ける良い機会だと思い、施設長という新たなキャリアに挑戦することにしました。

新たな挑戦に不安はなかったですか?

ナンシーに異動してからは、市場調査やプレゼンなど経験したことのない業務や慣れないこと、大変なこともたくさんあったので、スキル不足を痛感する場面はたくさんありました。

ただ、実際に困っている人の声を聞いて、それに対して何ができるかを仲間たちと考え、工夫しながら進めていくことに真剣に取り組むことができたのは、何よりも自分自身の成長につながったと感じています。

困りごとを抱えている人たちに、「看護」という手段を活用しながら、ちょっとした工夫で課題を解決することができるという実感を持つことができていたので、不安というよりは、新しいことにチャレンジしていく道をどんどん進んでいきたい!という気持ちがより一層強くなりました。

さまざまなキャリアを積む中で感じたこと、成長を実感できたことを教えてください。

新しい挑戦については、できない理由を探すことはいくらでもできます。わたし自身もそういうブレーキがかかってしまうことはたくさんありました。

けれども、課題解決のためには一歩を踏み出すこと、やってみることが大事だと感じました。

まだまだスキル不足なので、実行できる施策の内容や量は足りていませんが、一人一人がリーダーシップを発揮して、行動していくことが課題解決につながっていくのだと思います。

事務局スタッフのサブマネージャーの経験を通しては、マネジメントという観点で意識・視点の変化はありました。チームのコンディションやスタッフ一人ひとりの成長支援につながるように、例えばフィードバックの方法などは本を読むなどして勉強しました。

チームづくりにも興味があるので、今後も学び続けたいと思っています。

また、リーダーの役割を担ったことで、一歩引いて現場全体を見渡した視点を持つことができたのは成長につながりましたし、やりがいを感じていました。

今後のキャリアについてはどんな風に考えていますか?

「看護スキルを突き詰めたい」「こういう支援を届けたい」など明確なものがあるわけではないのですが、役割や場所が変わっても「こどもやその家族のために」という思いは変わりませんし、チャレンジし続けることで、新たな学びを得られるのはわくわくしますよね!

少しずつでも気づきを得ながら成長していきたいと常に思っていますし、成長することが困りごとを抱えているご家族や一緒に働く仲間たちの助けや社会課題の解決につながると信じているので、今後も臆せずにいろいろなことに挑戦していきたいと考えています。

わたしがフローレンスでさまざまなキャリアを積んでいるのも、やってみたいと思っていることを応援してくれる風土や、良い方向に進むように共に挑戦し、喜びを分かち合う仲間がたくさんいるからです。

だからこそ、志を共にする仲間たちの成長につながるような「チームづくり」「人材育成」については、もっとこうしたい!と思っていることはたくさんあります。

それを不満という形で終わらせずに、一人ひとりの気持ちに目を向け、チーム・事業部全体を見渡し、長期的な視点をもってみんなが少しずつでも成長していける、そんな環境をつくっていきたいと思っています。

フローレンスでは、医療的ケア児の日常を支える看護師を募集しています。

看護師向けのおしごと説明会や採用イベントを開催しておりますので、どうぞお気軽にご参加ください。

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