対談・インタビュー

新卒保育士インタビュー|病児保育のおしごと教えて!

対人支援職(保育スタッフ)
    病児保育

こんにちは、新卒保育士 採用担当の田中です。

「保育園の先生ではない仕事がしたい!」「クラス担任ではなく、こどもたちと1対1でかかわりたい!」「病児保育に少し興味がある!」

そんな学生さんのみなさんに「訪問型病児保育」のおしごとを知っていただきたく、2024年4月に入社した新卒1年目のスタッフにインタビューしました。

入社後半年間の研修を終え、今では病児保育士として大活躍のお二人です。ぜひ最後までご覧ください!

※お二人には、アイコンに「自分を表すイラスト」をかいてもらいました!

「訪問型病児保育」ってどんなおしごと?

Aさん

ご家庭へ伺って、風邪や病気で保育園や小学校をおやすみしているお子さんをお預かりするお仕事です。完全1対1で、1日中お預かりしているお子さんにじっくり向き合って過ごすことができます!

Bさん

お家の中で一緒に遊んだり、ご飯やおやつを食べたり、お昼寝をしたりと、お子さんの体調に合わせて遊びと休息のバランスを考えながら保育計画を立て、1日を過ごします。レスキュー隊員が親御さんに代わって病院へ受診に行くこともあります。

「こどもが熱を出した、どうしても今日は仕事を休めない…」そんな親子のピンチにかけつけるのが訪問型病児保育のおしごとです。
そのため、訪問に行くことを「おやこレスキュー」、そしてスタッフのことを「おやこレスキュー隊員」と呼んでいます。

嬉しかったエピソードを教えて!

Aさん

毎日が「初めまして」のお仕事の中で、少しずつ関係構築できた頃に見えるお子さんの笑顔と、親御さんのお悩みに寄り添えることです。

Bさん

1日のレスキューが終わり退出する時に、親御さんから「本当に助かりました。ありがとうございました。」と言っていただけると、今日来ることができてよかったなと思います。必要な支援が欲しい人にちゃんと届いていると実感できて、嬉しいです。

毎日ちがう家庭に訪問するので、たくさんの親子と関わることができるおしごとです。
こどもたちの「また来てね!」という言葉や、親御さんからの感謝をやりがいに感じるスタッフが多いです。

逆に、大変だったのはどんなとき?

Aさん

症状の経過が長かったり重かったりするお子さんのお預かりでは、よりたくさんのアンテナを立てて過ごすので大変です。そんな中でも、事務局スタッフや看護師スタッフと相談しながら、チームでお子さんを見守っています。

Bさん

2歳のお子さんに解熱の座薬を入れる時の対応が大変でした。

急に熱が上がり、座薬を入れることになったのですが、お子さんの体調や心情がかなり優れず、「ママがいい」と泣き出してしまいました。この状況で安全に与薬をすることは難しいことをサポセン(※)と共有し、サポセンから親御さんとも連絡を取り合い、総合的な判断の結果与薬は断念することに。その後も熱が上がってしまったので、熱を下げるお手伝いができたら良かったと反省する気持ちもありましたが、嫌がるお子さんに無理に座薬を入れることは、お子さんの心理的な部分を考えると避ける選択も大切だったのではないかと思えます。
毎日のレスキューに正解はないからこそ、隊員は目の前のお子さんの姿をしっかりと受け止め、総合的な判断のための材料を把握、共有することが必要だと再認識できた場面でした。

訪問中は、サポートセンター(※通称 サポセン)のスタッフと連携しながら保育します。親御さんとの連絡もサポセンのスタッフが担当しますので、保育中は目の前のお子さんに集中できます。

おしごとの1日の流れを教えてください!

Bさん

日によって変わりますが、例えばこんな過ごし方をしています。

9:00 訪問
まずはお子さんの病気発症から現在までの様子を親御さんに聞き取ります。

10:00 親御さんが出勤。1対1の保育スタート
緊張で涙から始まる子もいれば、ウェルカムで早く遊びたい!と受け入れてくれる子も。お子さんのペースを尊重し、焦らずゆっくりと関係を構築していきます。

12:00 食事&入眠
親御さんから預かったご飯を提供します。ご飯のあとはお昼寝の時間。 寝ることは病気の回復に繋がる大きな要因です。いつもよりたっぷり入眠の時間を取ったり、回復期こそ病気を乗り越えてきた体に実は疲れが溜まっていたりするので、体に横にして休めるような時間の確保を大切にしています。

15:00 おやつ
食欲が少なくなっているお子さんだと特に、おやつを嬉しそうに食べてくれる姿を見ると安心します。

16:00 あそび
完全に緊張がほどけ、午前中には見られなかった一面を見せてくれるようになるお子さんもいます。

17:00 親御さん帰宅
一日の症状の変化や様子を丁寧に親御さんへお伝えし、レスキュー終了です。無事に終えられてほっとする瞬間です。

病児保育で一番大切なのは、お子さんが安心・安全に1日を過ごせること。
お子さんとマンツーマンで、その子の症状や性格にあわせて過ごす、1日完結型のおしごとです。

ひとりで訪問するまでに、どんな研修がありましたか?

Aさん

まずは座学で、1日の流れ、訪問型ならではのリスク、お風邪の症状や対応についてしっかり学びます。

その後、現場実習に行きます。 現場実習では、実際の訪問を見学する「見学プチ」、場面ごとに保育に参加してみる「体験プチ」、ベテランの隊員さんに見守られながら1日自分がメインで保育をする「主導プチ」の3つの機会を通して、ひとり立ちしていきます。

入社時は病児保育の知識がなくても大丈夫です!ひとりでの訪問がスタートしたあとも、定期的な振り返りや先輩スタッフとの訪問などを通して、学びを深めていきます。

くわしくは説明会へ!

インタビューはいかがでしたか?

フローレンスでは新卒で「病児保育士」にチャレンジしたい方を募集しています。仕事内容や働き方の詳細は説明会でお話しています!まずはぜひ説明会にご参加ください。

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