子どもと大人の数だけ、保育のカタチがある。
だから、「保育って、やっぱりおもしろい!」
9月24日(日)開催の公開セミナーでは、「子どものつぶやき」を活かす食育事例をご紹介します。
当日登壇するスタッフにインタビュー!
二人目は、みんなのみらいをつくる保育園初台の調理スタッフ、佐藤さんです。
みんなのみらいをつくる保育園初台 調理スタッフ 佐藤
空き家を活用した少人数の保育園「おうち保育園」の立ち上げのため栄養士としてフローレンスに入社。現在はみんなのみらいをつくる保育園初台の調理スタッフとして、給食やおやつの調理にとどまらず、子どもたちや保育スタッフと一緒に、子どもたちのやってみたい!を叶える食育活動をおこなっています。
「保育って、やっぱりおもしろい!」と思った瞬間を教えてください!
以前、みんなでさつまいも掘りで採ったお芋を、火をおこして焼き芋にしたときのお話です。その流れで子どもたちから、「フルーツを焼いてみたい!」という声が挙がったんです。
私を含め大人たちは「フルーツを焼くの!?!?」と、正直驚きを隠せなかったのですが、子どもたちが「やりたい!」というのであればと、子どもたちと話し合って焼きたいフルーツを決め、ベイクドフルーツ大会をしました。
焼くことになったフルーツは、パイナップル・オレンジ・バナナという異色なものでしたが……。
結果、どれもおいしかったので新たな発見になりました。子どもたちから日々でてくる疑問やアイデアは、目を丸くするような驚きと発見ばかりです。大人である自分が固定概念に捉われすぎているなと、ハッとさせられることもあります。
日々、子どもたちに対して、どのような会話や言葉かけ、仕掛けをすれば興味を引き出せるのか、保育士とともに試行錯誤するところも保育のおもしろさだと感じています。
日々子どもとかかわる中で大切にしていることはなんですか?
初台園は保育室から調理室内が見えることもあり、子どもたちがよく話しかけに来てくれます。
今回イベントでお話する「大きなケーキの話」も、ひとりの園児がいきなり調理室に来て「大きいケーキをつくりたい!みんなを驚かせたい!」と教えてくれたことから始まりました。
また、たとえばお手伝いをしたそうな顔をしている子がいたら「やってみる?」とこちらから提案してみるなど、子どもたちの言葉や表情をできる限り汲み取るよう心掛けています。
そういったことが難しいときには正直に、「ごめん、今は忙しくてお話聞けないんだ。」と伝えることもあります。
そのかわり、別の時間に再度声をかけることで「やりたいことを言ってもいいんだ!」という安心感をもってもらえるようにしています。
ご覧いただいている皆さんにメッセージをお願いします!
初台園では子どもの「やってみたい!」からはじまった事例がたくさんあります。
それらの事例は、「やりたいことが実現する」という経験はもちろん、その過程でほかの子や大人たちと相談したり、協力したり、考えたり、ときには子どもたち同士で言い争いになってしまうことまで含めて、生きる力を育むことにつながると考えています。
今回はイベントを通して、そういった事例をたくさんお伝えします!
調理スタッフとして子どもたちや保育スタッフとどう関わっているのか、日々の食事にどうつなげていくのか、そういったお話もしますので、ぜひ皆さんのご参加をお待ちしております!