対談・インタビュー

保育士だからできる社会貢献のカタチ〜病児保育士って?〜

対人支援職(保育スタッフ)
    中途入社病児保育

フローレンスの病児保育では、さまざまな経歴のスタッフが働いています。一度保育の現場から離れたものの、「やっぱり保育がしたい!」と再び保育の世界へ戻ってきたスタッフも多く、今回、インタビューをした小林もそのひとり。小林の考える、病児保育の魅力とは?

保育の現場から一度離れて、再び保育の世界へ

病児保育のお仕事をはじめたきっかけは何ですか?

小林

結婚前は保育園で勤めていましたが、子育て中はいったん保育の仕事から離れていました。子育て中は、保育とは畑違いの、携帯電話の販売職。接客の仕事をしていて、いろいろな方と関わっていくうちにもう一度保育の仕事をしたいなと思い、院内保育園で保育の仕事を始めました。

そこでは、病院に勤めているお医者さんや看護師さんの「保育園がなくて仕事ができない」という声をきっかけに、病院の駐車場を壊して保育園をいちから作ることになり、その立ち上げからお手伝いしていました。立ち上げでは、経験豊富な人達が集まり、みんなで知恵をしぼりながら保育園を作っていきました。

園ができてからは、0・1歳児のリーダーを担当していたのですが、お子さんと直接関わる仕事以外の業務が増えたことで、1対1で子どもと向き合うことが大事な0・1歳児にとって、子どもの要求に答えられない保育はどうなのだろうか、と感じるようになりました。

小林

また、勤務先の病院で病児保育室を作ったのですが、部屋があっても保育者が足りなくて、病児保育室が稼働できなかったんです。働く親御さん達のために必要な病児保育。今の病児保育はどうなっているのだろう?との思いから、インターネットで病児保育について調べていた時に、フローレンスと出会いました。

最初、フローレンスの病児保育を知ったとき、「病児保育の依頼に100%対応できる仕組みを導入している」ということに驚きました。また、病児保育はお子さんの急変などリスクの高い仕事ですが、研修体制や事務局のバックアップ体制がしっかりしているな、と感じました。フローレンスのサイトを読んでいくうちに、1対1の保育をすることは、その子の一日を大事にしながら、愛情を与えることにつながるのだと、まだ応募もしていないのに、ワクワクしたことを覚えています。

思いたったらすぐ行動!でフローレンスの仲間へ

実際にフローレンスに入社してどうでしたか?

小林

思いたったらすぐ行動してしまうタイプなので、すぐにフローレンスの病児保育スタッフへ応募しましたが、手厚い研修体制など、想像どおりでした。疑問に感じたことを丁寧に答えてくださることはもちろん、認定病児保育スペシャリストの資格(※1)が取れることを知って、入社後すぐに勉強を始めました。

※1 日本病児保育協会が認定する日本初の病児保育のプロになるための資格

フローレンスは自分の描いているお仕事とぴったりだったんですね。

小林

そうなんですよ。特に入社時の座学研修からは、学ぶことが多かったです。また、代表の駒崎が出ているメディアを見ていると、私はこんな素敵な所で働けているんだ、社会と密につながる職場の一員なのだと感じます。今でも会員さんのお宅に向かうときにはそういった思いで向かっています。

必ず子どもが私に心を許してくれる瞬間がある!そんなとき、この仕事をやってよかったと思える

保育の現場に出て、不安だったことはありますか?

小林

いろいろなお子さんと関わっていく上で、100%うまくいくことってないんですよね。でも、初めて病児保育を利用する親御さんのアンケートから、「子どもが泣かないか心配だったのですが、泣いていても何とかしますから大丈夫ですよ。遊んで待っていますね。と小林さんが言ってくださり、安心して仕事に行くことができました。」と嬉しいお言葉をいただいたことがあって。今でもこの言葉は、仕事の原動力となっています。

あとは、やっぱりお子さんがすごくかわいいですね。最初は、ママやパパと離れるのが嫌で泣いてしまうお子さんは、たくさんいるんです。でも、どんな子でも必ず、遊んでいる時に私に心を許してくれる瞬間があるんですよ。子どもが懐いてくれた瞬間が醍醐味でこの仕事をやっているんだと思います。今日一日、目の前のひとりのお子さんに、私の最大限の愛情を注いで保育ができるので、とても嬉しく思います。

大きいお子さんや小さいお子さん、1人1人の個性を受け入れることが、次に自分を動かしてくれる力になっています。いろいろな出会いが私にとって宝物なんです。

とはいっても、うまくいかない時や辛いこともあります。ただ、うまくいかない時って、それなりの理由があって、自分もそのような行動をしてしまった時だと思います。だから、自分も反省しながら、次の保育に活かそう!と頑張っています。

小林

あとは、保育中にミスをしてしまった時は、ミスを隠すのではなく、どんな小さなことでも、本部にすぐ伝えるようにしています。フローレンスの病児保育スタッフは、一人ひとりの背負っているものが多く、責任も大きいです。例えば、知らないお宅に向かうことから、開始時間に確実に着かなければならないこと、保育中の不測の事態にも1人の保育者しかいないことなど多くあります。そんな時、私達にとっては本部のサポートがとても大きいです。どんな時も1人で抱え込まず、保育中に起こったことは、全て事務局に報告しています。事務局スタッフはいつも迅速な判断をくれるので、保育者の安心にもつながっています。このサポート体制が、10年間無事故という実績につながっているのではないかと思います。

学び続け自分を成長させることが、やりがいのある仕事につながる

最後に、フローレンスの病児保育スタッフに興味を持っている方へ、メッセージをお願いします。

小林

後輩を育成する立場になって思ったことですが、第一印象って本当に大事だなと思いました。私からみて、この人素敵だなと思う人は、親御さんにも印象が良いんですよね。

また、これは経験を積んだスタッフにも言えることなんですが、誰でも失敗することはあります。その失敗を次に活かして自分の殻を破ることが必要なんだと思います。病児保育を目指す人へ、学ぶことによって自分を変えること、成長できるように日々努力することが大切だと伝えたいです。学び続けることで、すごくやりがいのあるお仕事になりますよ。

小林

また、フローレンス代表自らが、世の中を変えていくために積極的に発信しています。代表の発言から、私もいろいろ考えさせられ、社会問題に立ち向かおう、課題解決のために少しでも役に立ちたい、という気持ちで頑張れます。いろいろな立場で社会貢献できる、フローレンスの一員になれたことを嬉しく思っています。

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