対談・インタビュー

保育スタッフが語るフローレンスの魅力

対人支援職(保育スタッフ)
    中途入社病児保育みらいの保育園

フローレンスでは、親子を取り巻く社会課題を解決するため、病児保育・認可保育・障害児保育等、さまざまな保育を展開しています。

今回は、入社からさまざまな保育現場を経験し、 現在もともに切磋琢磨しているスタッフ2名にインタビューをおこないました。

それぞれの現場での経験を通して、どのようなことを感じ、今の仕事にどうつながっているのか、フローレンスの保育のお仕事への想いを語ってもらいました。

※1 保育スーパーバイザー
担当する保育園へ足を運び、定期巡回や突発的な相談対応を行いないながら、客観的視点を持って園の保育運営をサポートします。マニュアル・ガイドライン整備や、園内研修実施への伴走なども行います。

それではまず、フローレンスの病児保育スタッフとして入社した経緯を教えてください!

まっさん

前職で保育補助をしていた時に、子どもが病気で休んでいる保護者の方は、お仕事大丈夫かしら…とふと思ったんです。そうしたら、当時その区内には病児保育室が3箇所しかないと知って、えーっ!!ってびっくりしたんです。これは大変な問題だなと個人的に思いまして、どうしたらいいんだろう?と…。そっか、自分でやればいいんだって思いました(笑

その思考が素敵ですよね、「自分でやればいいんだ」って!

まっさん

実は以前に保育のお仕事を検索した時に、一番最初にヒットしたのがフローレンスだったのを覚えていたんです。よくよく調べると病児保育に取り組んでいるということで、ちょっと行ってみようかなと思って、ドアをトントントンって叩いたのが始まりですね。

病児保育のお仕事の中で嬉しかった瞬間は、どんな時でしたか?

まっさん

病児保育に「発達プラン」ができたことで、以前はお預かりできなかった、障害や慢性疾患等をお持ちのお子さんに対しても病児保育が提供できるようになったんです。そのお母さんから、「私、今年1日も休まずにお仕事行けたんです!」って言われて、本当に感動しました!「本当にフローレンスさんのおかげです」って。それがすっごい嬉しくて!

まゆ先生

病児保育の仕事の喜びってそういうところですよね。私も利用者さんからのアンケートに「来ていただけなかったら、もう休みが残ってなかった…」と書いてあって、本当に行ってよかったなと思いました。自分が手助けできている感じがとても嬉しかったです。

まゆ先生も病児保育に関心があってフローレンスに入社されたんですか?

まゆ先生

はい、そうですね。私は元々幼稚園教諭だったので、34人の子どもたちを1人で担任していました。一言も話せないまま一日が終わる子もいて、私は今日この子の気持ちをくめたんだろうかって、ずっと悩んでいたんです。1対1でしっかり向き合える関わりを持ちたいなって思って入社しました。

病児保育・病後児保育に関する知識はほぼ0だったので、病児保育のスタッフになることは私にはとてもチャレンジでした。

でも入社したら素敵な先輩がたくさんいて、「あなたそれでいいじゃない!」ってすごい言ってくれたんです(笑)それが嬉しくて自信になりました。

病児保育から一転、施設型の小規模保育園での勤務になりましたがどうでしたか?

まゆ先生

病児保育が大好きで、実は当時は絶対異動したくなかったんです(笑)

でもちょうどおうち保育園が立ち上げの時期で、病児保育のスタッフからも一緒に立ち上げるメンバーが何人かいて、これからチームを作っていくタイミングだったので、新しいチャンスをもらったんだなって思ったんですよね。

まっさん

私は異動が嫌というよりも、保育園の園長なんて自分には絶対無理!と思っていました(笑)

でも「病児保育とおうち保育園の架け橋のような人になってほしい」と言われたんです。

まゆ先生

まっさんは今まさに、「架け橋」になっていますよね。

病児保育のスタッフは保育園で実習をするのですが、その時の不安な気持ちをとても理解してサポートしている姿を見て、本当に素敵だなと思います。

まっさんは今、小規模の「おうち保育園」から、認可保育園である「みんなのみらいをつくる保育園(以下、みんつく)」に異動され副園長をされている中でも、保育の現場をとても気にかけて動いてくださるのが素敵です。ずっと事務所にいるのではなく、子どもの体調等、ささいな変化に敏感に気づいて対応をしていて、本当に安心感がすごいんです。

まっさん

特に病気に関しては、病児保育をやっていたからこそ、やはり知識は増えましたし、実際にいろんな病気のお子さんをみる機会もあったので、経験値はあがりましたね。

まゆ先生

病児保育で培った保護者の方々への気持ちのケアが、今でも活かせてるのでは、と感じます。

まっさん

保護者の方々は、お子さんが保育園で何をしているのか気になさっていると思うので、連絡帳にも書いていないちょっとしたエピソードもできるだけお伝えしています。ともに成長を喜ぶ、ということをしたいなと思って。

今はお互いにどのような関わりがあるのですか?

まゆ先生

保育スーパーバイザーは、おうち保育園やみんなのみらいをつくる保育園の保育の質を、スタッフと一緒に向上できるようにサポートするお仕事です。

園の日常を知るために保育に参加したり、先生たちの保育へのつまずきや、悩みの壁打ち相談をしたり、私からみた園の様子をお伝えしています。

まっさん

本当にいつも参考になってます!

まゆ先生

協働、という感じですよね。園の運営に客観的な視点を入れることを大事にする風土がある。フローレンスではシチズンシップ保育(※2)をおこなっているのですが、それがスタッフ同士でも発揮されているなと感じます。

どんな立場でも、仲間が一緒にいるって思えるから不安じゃないんです。いろんな現場を経験して、社内のつながりが広がっていく感じもおもしろいです。

まっさん

本当にそうですね。

※2 シチズンシップ保育…「みんなの未来をつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心を育む」というフローレンスの保育理念を実現するための保育です。みんなを思いやりながら自分たちの未来を変えていける力を育むために、共感性・内発性・創造性を伸ばしています。

フローレンスは他の園とここが違う!フローレンスの保育園の好きなところって、どんなところだと思いますか?

まっさん

自由さ、ですかね。たとえば今日の散歩先も、子どもたちがここに行きたい!っていう場所に行くとか、子どもたちの意見を聞きながら決めることができます。最初に入社した幼稚園は、毎日のカリキュラムがばっちり決まっていて、変更は許されなかったので(笑)

「やりたくない!」と言った子に対しても、「どうして?何が嫌だ?どういう気持ち?」と、一人ひとりに寄り添うことができるのが大きく違うところだなと思います。

まゆ先生

例えば、おうち保育園に通っているお子さんが病気になったら病児保育でお預かりするとか、障害児訪問保育のアニーでご自宅でお預かりしていたお子さんが、成長に伴って施設型の障害児保育園ヘレンにうつって他のお子さんと一緒に過ごすようになるとか、様々な子どもたちに柔軟に対応できるところが幅広い保育事業を行っているフローレンスの団体としての魅力だなと思います。

あと、これは入社して良かったなと思うことの一つなのですが、いろんな保育の現場を経験する中で、私でもできることがあるんだ、こんな私でも役に立てるんだ、と思えるようになったんです。

保育を通して目の前のご家庭がこんなに喜んでくれる、自分にとってこんなに幸せなことってないなって。そう思うようになったんですよね。

実は、私は元々けっこう悲観的だったり、考えすぎて前向きになれない性格だったんです。

でも、保育を通してたくさんの親子に支援を届けたい、そのために新しいことにチャレンジしたり一生懸命になることって、とても楽しくて、幸せなことだなと思えるようになりました。

まっさん

おうち保育園からみんつくへの異動も、最初はハードルが高く見えたんですよね。

でも来てみるとそこまで違うことはないし、やってみたら楽しかったっていう(笑)

みんつくで取り入れているピースフルスクール・プログラム(PSP)(※3)も最初は難しかったけど、何年も続けていくうちに、改善を繰り返しながら楽しめるようになってきてますね。

でもそれも周りのサポートがあってこそ。まゆ先生はじめ、事務局からもいろんな人が来てくれて、フィードバックをくれたりするとすごく勉強になるし、励みにもなります。

まゆ先生

フローレンスって、新しいことを取り入れて柔軟に対応していく組織なので、そこに自分の気持ちもアップデートしていくっていうところが、大事だけど難しい…

でも「いけいけGOGO!」じゃなくても楽しめるなって思うんですよね。

たとえば、おうち保育園と障害児訪問保育アニーのお子さんの交流保育も、初めて取り組んだときはとても不安だったのですが、いざやるとすごい感動があったりして。

最初から前のめりでなくても、不安があっても大丈夫だよ!ってお伝えしたいですね。

※3 ピースフルスクール・プログラム(PSP)…オランダ発祥の自立と共生の力を身につける教育プログラムで、フローレンスの保育園でも取り入れています。


その場その場でのお仕事の楽しさや、今までのお仕事との繋がりを見いだしていくことが、新しいチャレンジにつながっていくんですね。まっさん、まゆ先生、ありがとうございました!

関連する対談・インタビュー