対談・インタビュー

大好きだった保育の世界へ…日本語教師から転職!

対人支援職(保育スタッフ)
    中途入社病児保育

さまざまなバックグラウンドを持つ、フローレンスの病児保育スタッフ。

今回は、元日本語教師、地方から上京して病児保育に飛び込んだ、永吉のインタビューをご紹介します。初めての仕事に不安はなかったのでしょうか? 永吉に聞いてみました。

日本語教師からの転身。大好きな保育の世界へ

ーフローレンスに入社したきっかけについて教えてください。

フローレンスのことを知ったのは偶然です。テレビでフローレンスの代表、駒崎さんを見かけて、その時の発言が印象深かったんです。

テロップに「全国小規模保育協議会理事長」って出て、当時ちょうど小規模保育園で働いていたので、興味がわいて調べてみたところ、フローレンスの理念にとても共感しました。

当時、”保育園以外”の保育の仕事に興味を持ちはじめて、「次の仕事はどうしようかな」と考えているタイミングと重なりました。未経験でしたが、「病児保育をやってみたい」と思って応募したことがきっかけです。

ーずっと保育園で働いていたんですか?

保育園の前は日本語教師をしていました。外国の人たちに日本語を教える仕事です。学生時代のドイツ留学の経験から、日本についてもっと勉強しなければという気持ちと、外国語を教えることに興味を持ち、日本語教師になりました。

大学卒業後、ベトナムのハノイに住んで2年間日本語教師として子どもたちに日本語を教え、帰国してからは、東京で1年間日本語教師として働きました。

その後、福岡の小規模保育園で1年間働きました。

保育の仕事は学生時代のアルバイトで経験していました。その仕事がとてもやりがいがあったので、「保育の仕事っていいなあ」というのはずっと思っていました。

実は母が幼稚園教諭なんです。わたし含めて5人姉妹なんですけど、みんな一度は子どもに関わる仕事に就いていて。保育の仕事は、将来的に絶対にやるだろうと思っていましたので、だったら先に他に興味のある仕事をしようかなと思って、新卒で日本語教師を選んだんです。

ーご家族みなさん、子どもが大好きなんですね。

子どもが大好きですし、良い意味で、とても子どもっぽいです。大きい子どもがいっぱいいるような感じですね。私は5人姉妹の4番めです。みんないつもふざけていて、冗談しか言っていないです(笑)。

母の勤める幼稚園が近所にあって、母は園の創設のときから関わっていました。子どもの頃は、私たちもよくその園に遊びに行っていました。自分の家みたいな感じだったんです。小学校から帰ってきても、そのまま幼稚園に帰る、みたいな。そういう環境もあって「自分は保育の道にいくんだろう」と思っていました。

家族も、今私が保育の仕事をしているのが嬉しいのかな。直接は言わないですけど、表情で感じますね。

期待と不安。病児保育の手厚いサポート体制

ーフローレンス入社にあたって上京されたそうですが、心配はなかったですか?

当時は福岡に住んでいたのですが、特に働く場所についてのこだわりはありませんでした。転職を伝えた時は、当時勤めていた保育園のみんなは驚いていました。「東京!?」って。でも、「がんばって!!」と明るく送り出してもらいました。

知らない土地にいく抵抗感や不安はなかったですね。わくわくします。

寮を用意してもらえる点は、とても助かりました。生活に関して、今は全く大変さは感じていません。

ー初めての病児保育のお仕事はどうでしたか?

始める前はわくわくした気持ちとともに、不安もありました。1対1で、病気のお子さんで、自分しかいない状況で、万が一の時どういう対応をするのか。病気の知識もなかったですし。

その中でも、ご自宅にお邪魔して保育をするというところが一番心配でした。ご家庭ごとに保育環境も違いますし、トラブルに発展しないだろうかとか、お子さんや親御さんに感情移入しすぎないかなという心配もありました。

初めての仕事への期待と同時にそういった不安もあって。正直、ちょっと怖いなという気持ちがありました。

でも、サポート体制が手厚かったことが大きかったです。「みんなで支えますよ!一人で抱えないで、なにかあったらすぐ本部!」という雰囲気を研修の時から感じていて、すごく安心しました。また、日々の仕事で、病児保育現場に行くほどに、サポートの大きさを実感しています。

「なにかあったら電話をかければ大丈夫。誰かが支えてくれる」と思えて、どうしよう、ミスをしたかも、こうすればよかったな、ああすればよかったな、という時に本部に電話すると、親身に相談に乗ってくれる。たとえミスをしたとしても、次もがんばろう、と気持ちが切り替えられる。

もちろん不安はなくなりはしないですが、安心感が大きくなる。そういった気持ちの変化は、入社当時と比べると、かなり大きいと思います。

ー今も保育の中で不安になることはありますか?

自分のミスはすごく気になりますね。例えば、リレー保育(前半と後半で、担当の病児保育スタッフが変わる)で初めて前半の保育を担当した時。

後半のスタッフに引き継ぎをした後、引き継ぎ忘れていたことを、次から次へ思い出して。自分の伝えていないことで、後半のスタッフが困っていないかと、ずーっと2~3時間くらい一人で振り返っていました。その都度、本部に電話して、「これも忘れていました、◎◎さんに伝えてください」と。

基本的には寝たら忘れるタイプですけど、その時はやっぱり心配になります。ただ、ある程度は割り切って、諦めることも大事だと思っています。自分でバランスをとるために、一日安全に終えられたからよしとしよう!と思うようにしています。

次々に課題にぶつかることが、病児保育の「楽しさ」

ーこれからやってみたいことはありますか?

フローレンスに入社してから、資格を取得しました。まずは保育士。せっかくこの仕事をしているので「認定病児保育スペシャリスト」にもチャレンジして、無事に合格しました。

入社する時に、「いろんなお子さんの支援ができるようになりたいな」と思いました。病気に関わらず、障害に関わらず、です。ご家庭の状況もさまざまで、いろんな状況のお子さんがいますが、将来的にはどんなお子さんでも受け入れられるといいなと思っています。

また、保育の道に進もうと思ったきっかけに、「お子さんの幸せのためには親御さんのサポートが大事だ」という思いがありました。親御さんのサポートをしたい、それがお子さんの幸せに繋がったらいいな、と考えています。

ーこれから病児保育に挑戦したいという方へのメッセージをお願いします

病児保育の回数を重ねれば重ねるほど、課題は毎回出てきます。反省しているうちに、あっという間に次の日の保育が始まって、また新しい課題が出てきて。最初にあった課題をクリアする前に、毎回課題が増えていって、という繰り返し。改善するのは大変なんですけど、その大変さが楽しいと感じています。課題が毎回出てくることが、楽しさややりがい、この仕事の奥深さにつながっていると思います。

回数を重ねないと、課題はクリアできないけれど、回数を重ねれば重ねるほど、課題も次々に出てくる。何度も何度も何度も繰り返しても、満点が出ない。それが「楽しい」と思える。面白い仕事なので、迷っている方はぜひ!と思います。保育の仕事を続けていく上でも、すごく良い経験になると思います。

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