対談・インタビュー

病児保育士への転身!~こども一筋の病児保育の魅力~

対人支援職(保育スタッフ)
    中途入社病児保育

保育のお仕事についた理由・これまでのお仕事の経歴を教えてください。

元々こどもが好きだったので保育の仕事に就きたいなと思っていたのですが、保育士資格を持っていなかったんです。資格がなくても働けるということで、はじめに学童保育を選びました。2~3年ぐらい勤めて、その間に保育士資格を取りました。

その後、0~2歳児をお預かりしている小規模の認証保育園に転職をして、そこでは0歳児のクラスをずっと担任していました。

もう少し大きい年齢のこどもたちも見て、自分の見識を広げなきゃと思っていたので、認可保育園に転職しました。園の中の「音楽の先生」と、メインとしては年少さんの担任として働いていました。ただ、役職と担任を両方受け持たなければならない状況になってしまってとても大変で、ストレスで頭皮が真っ赤になってしまったんです。なかなか治らなくて…。そんなこともあって転職を決意しました。

フローレンスに転職した理由を教えてください。

実は以前から、妊娠・出産に関する情報誌に小さく病児保育の預かり場所として「フローレンス」の名前が載っていたので、存在は知っていました。

保育園では0歳児クラスを担当していたので、感染症にかかりやすかったり、突発性発疹にかかっちゃいましたというケースも結構多くて…。当時は主担任として、保護者の方に「お迎えお願いします!」とお電話する機会がたくさんありました。

当時働いていたのが小さい園で看護師さんもいなかったので、必ずお迎えをお願いしないといけなかったんです。

お電話する時は、保護者の方に申し訳ないな…とも思いますし、仕事がお忙しそうだからお迎えに来るまで時間がかかりそうだな…と思ったり、いろんな気持ちがありました。

保護者のみなさん、単純に困ってるんですよね。お迎え要請時の「仕事が…」「どうしよう」っていう声もいっぱい聞きました。もっとこどもを守りつつ、保護者の役に立てたらいいなと感じていました。そして、自分が病児保育に携わることが一番単純で、一番支援につながるのかなと考えました。

フローレンスは、他社と違って病児保育に特化してるので、困ってる人を助けるっていう意味で、ぴったりだなと思って転職しました。

「病気のお子さんを保育する」ことについて、入社前に不安はありましたか。

お預かりするお子さんの病気がうつったらどうしよう、とは思いました。

でも、研修が結構しっかりあるっていうのはホームページにも書いてありましたし、日々の保育で感染対策をしっかりしてること、そして万が一のときには感染補償制度(※)があることが安心に繋がりました。

保育園時代は、胃腸炎やインフルエンザなどが自分にうつることもあったんですけど、フローレンスに転職してからは、今のところ一度もお子さんからの感染はないですね。

やっぱり自分自身が日々気をつけるようになったので、保育園で働いてるよりはかかりにくくなったなって思います。

※感染補償制度…病児保育を担当したお子さんから特定の感染症に感染したと認められた場合、有給休暇とは別に感染補償として特別休暇を支給する制度

仕事が楽しいと思う時、逆に入社前にはイメージできていなかった大変さを感じるのはどんなときですか。

最初は親御さんと離れることが不安で、わーって泣いてるお子さんが、すぐに慣れてくれてたり、感染症でつらいはずなのに、近くに寄ってきてくれてニコーって笑って遊んでくれたりするとやっぱり楽しいなと感じます。

そして帰り際に、お父さん・お母さんから「本当に助かりました!ありがとうございます!」と言われると、良かったな、一日頑張ったなって思います。

逆に大変なことは、ご家庭によってルールが異なることです。もちろん入社前から、おうちの中でお子さんをお預かりすることは認識していましたが、ご家庭によって色々とルールが異なるので、例えばテレビ視聴に関することやおむつの捨て方等「こうしてほしい」「あれはしないでほしい」という親御さんのご要望に合わせて保育を進めるという点は、やっぱりちょっと大変だな、入社前にはイメージできてなかったな、という風に思いましたね。

なので親御さんからの朝の引き継ぎのときにはできるだけ細かく聞くようにしています。

保育園での経験が活かせたなというエピソードはありますか。

保育園で働いてると、指導案を書いたり成長に合わせた目標設定があるので、こどもの発育を見てきた経験が、そのまま病児保育でも活かせるのは強みかなと思いますね。

もちろん個々人によって発達の差はありますけど、例えば「この月齢だったら2語文以上話せそうだな」とか「この子はまだおむつだからお手伝いが必要だな」とか。訪問するまではどんなお子さんかわからないので、ある程度想像しておけるというのが助かります。

わたしは学童の経験もあるので、小学校低学年くらいまではある程度カバーできているなと感じます。なかなかご依頼いただくことは少ないですが、逆に小学校高学年のお子さんだといまだに少し不安ですね。

保育園勤務の方に、病児保育のお仕事のおすすめポイントを教えてください。

自分の保育計画で動けるのが、いいと思います。

保育園で働いていたときは、園として求めるべきこどもの姿にまで持ち上げなきゃいけないというプレッシャーがありました。この時間にお散歩に行って、ご飯を食べさせて、お昼寝させて…。どうしても一方的な保育計画を押し付ける形になってしまっていたんです。今はこどもに合わせて、保育計画を組み直せるのが魅力的かなって思います。

ある程度自分の中で保育計画を立てますが、「ご飯を食べようと思ったら寝ちゃった」という時にも、その子一人なのでいくらでも機転が利きます。そういうのはやっぱりいいなって思いますね。

お子さんが寝ているときも呼吸チェックをしたり、病児保育している最中は休める場面はあまりないので、正直なところ、保育園で働いていた時より神経は使っていると思います。

でも、こどものためにやっていることであって、園のためじゃない。純粋に「こどものために」を考えられることが一番大きいかなって思います。

“週4正社員”という働き方はどうですか?

わたしは前職があまりにも大変だったので…。振替休日もなかなか取得できず、週6勤務が終わって、1日休んで、翌日早番、みたいな働き方をしていました。

週4日勤務にしたのは、生活を整える意味もありますし、実家にいる祖母のお世話をしたり、家族の時間も持てるようになったりと、メリットが大きいなと思います。お休みの日も、保育の依頼が多い日でもし自分の体に余裕があるのであれば、場合によっては追加の勤務もできます。

転職活動はどのように進めていましたか?

実は認可保育園に転職して2~3ヶ月で次の転職を考えはじめていたのですが、担任を持った以上は、一年はしっかりやらないと、と思って。本格的に転職活動をはじめたのはクリスマス会が終わったくらいのタイミングですかね。クリスマス会は担当として、準備が忙しかったので…(笑)

病児保育室の求人も見てはいましたが、病児保育の経験が必要な施設が多かったんです。保育士の転職サイトで調べてる時にフローレンスがヒットして。やっぱり1対1で保育できるのも魅力で、フローレンスで働きたいと思いました。

そこから、1月に開催された即日内定選考イベントに参加したのですが、これがとてもありがたかったです。平日は毎日仕事をしていたので、休日に選考が受けられるというのは助かりました。

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