対談・インタビュー

病児保育の新人研修の内容をチラ見せ!〈前編〉

対人支援職(保育スタッフ)
    中途入社病児保育

こんにちは、フローレンスで病児保育スタッフの採用マーケティングを担当している齋喜です。よく、採用サイトや広告、LINEの中の人をやっています。病児保育で働くという選択肢を多くの方に知っていただくのが、私の仕事です。

さて、今回は病児保育の「びょ」の字もよく分かっていなかった約1年前(2022年秋)の私が、病児保育の新人研修に潜入したときの様子を、包み隠さずお届けします。

「1対1なんて怖い、大丈夫かな」
「病気のお子さんを保育するのは難しそう」
「ブランクあるんだけどどうしよう」
「自分の経験だとチャレンジするのは厳しいかも」
「子育て経験だけで応募できるって書いてあるけど本当に?」

そう思う方にこそ、届いてほしい! どうぞ最後までお付き合いいただければ幸いです。

※2022年秋の研修潜入記ではありますが、現時点で大幅な変更はありません。ただ、この新人研修も日々進化しているので、あなたが入社する頃には内容が変わっているかも!?

病児保育の新人研修の前に……フローレンスが運営する保育園での実習も!

フローレンスの病児保育では、保育の業務経験や保育士資格がなくても、ご自身の子育て経験7年以上で応募できます。子育て経験も活かせるのがこのお仕事。とはいえ、お仕事としては未経験で、いきなりマンツーマンの保育をするのは不安かもしれませんね。

そこで、選考の中で皆さんの経験を伺い、必要に応じて1ヶ月〜数ヶ月ほどフローレンスが運営する認可保育園での実習にご参加いただきます。
「ブランクあるんだけどどうしよう」「保育に挑戦してみたいけど、経験がないから難しいかな」フローレンスの病児保育は、そんなあなたの挑戦を歓迎します

ちなみに、病児保育の新人研修を一緒に受けたメンバーのうち半分は、保育園実習を受けてから病児保育の新人研修に合流していました。そして「正直不安だったので、保育園実習があってよかった」と教えてくれました。保育のお仕事に興味があるなら、フローレンスの病児保育から最初の一歩を踏み出すのも、いい選択肢ではないでしょうか。

初日:1日の流れを把握する座学

研修初日の朝一番、これだけの資料が配布されました(この写真は研修最終日に撮ったものです)。

資料の分厚さに驚いたのはきっと私だけではなかったでしょう。
ハンドブックが4冊(これだけでも分厚い)、加えて保育スタッフ・親御さんがそれぞれ記入するシートや与薬依頼書、チェックリスト表、会員さん向けの利用の手引、災害時対応方法に関するものなど、多くの資料が配布されました。

初日はまず、一番分厚いハンドブックの読み合わせをしながら、ざっくりと1日の保育の流れを把握します。開始から終了まで、資料自体にもきめ細やかに情報が掲載されており、一人で読むだけでもある程度流れが理解できるようになっています。

さらに、講師は保育スタッフ経験者で、体験談や具体例などによって補足してくれたため、保育の仕事どころか、子育て経験もない自分でも、それぞれのタイミングで具体的にどのようなことに注意をすれば安全に保育ができるか、思い描くことができました。

なお、ここまで素敵なことばかり書いておりますが、実際の感想は正直「めちゃくちゃ疲れた」でした。というのも、ハンドブックがあまりに充実していたため、覚えることも多く、特に私は座学というのが久しぶりだったのもあって、普段使わない脳みそを使っている感覚がありました。疲労感を通じて、マンツーマンで病気のお子さんを預かることへの責任の重さをひしひしと感じました

とはいえ、これは初日。研修はまだまだ続くので、ここで100%覚える必要はありません。ゆっくりいきましょう。

2日目:先輩スタッフの保育の様子を見学する

1日の流れをざっくり把握できたら、さぁ現場に出ましょう。
新人研修では、実際の保育スタッフへの依頼と同じように、前日夜または当日朝に、訪問先のお子さんの情報などの連絡を受けます。

訪問先として連絡を受けていたご家庭は、夜のうちにキャンセルとなったため、翌朝はいつもより早く起き、新たなご家庭への訪問はあるだろうかと、そわそわしながら連絡を待っていました。結局、いつもの出勤時間よりも遅めのスタートとなったわけですが、それも連絡を受けるまでは分かりません。

この日、偶然私は全く行ったことのない駅が最寄りのご家庭へ伺うことになりました。事前情報にはお子さんに関する情報だけでなく、曲がり角の目印など、ご家庭までの詳細な道案内の記載があります。しかし、そうはいっても知らない駅で降りて知らない道を通るので、きちんと時間前に到着できるか心配でした。

実際、ご家庭の近くまで時間の余裕をもって到着できたときは非常に安心しました。
道に迷ったり、電車遅延が発生したり、何らかのトラブルで訪問時間に間に合わない可能性が常について回りますが、待っている親子の手前、遅れるわけにはいきません(※)。強い責任感と緊張感、それから朝に強くないとできないお仕事だと身に滲みて感じました。

※もちろん、電車遅延等の不可抗力といえる場合は、事務局を通じて必要な連絡・対応をしますが、気持ち的には焦るかもしれません。

お部屋に入ると、お子さんは人見知りからか大泣きしていましたが、親御さんとの情報引き継ぎが終わると、先輩スタッフが優しく目線を合わせながらお子さんに声をかけ、徐々に距離を縮めていくのが目に見えて分かりました。

午睡後にお子さんの熱が上がってしまったところで、事務局から電話が。急遽、親御さんの代わりに病院へ行くことになりました。朝の時点では、受診が必要になった場合、親御さんが帰宅するとのお話でしたが、状況が変化することはよくあるそうです。突発的な変化に対応できるだけの柔軟さが求められるのを実感しました。

病院から戻ると無事、親御さんがお戻りになっており、ここで研修終了となりました。

<後編に続く……>

後編では3日目以降について、引き続き、詳しくお届けします。

病児保育の新人研修の内容をチラ見せ!〈後編〉

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