対談・インタビュー

保育園勤務から週4正社員へ。「一対一で見られる安心感は大きい」

対人支援職(保育スタッフ)
    中途入社病児保育

これまでのご経歴を教えてください。

もともと保育関係の学校を卒業したのですが、新卒で入社したのは銀行で。その後、結婚して子育てで1回仕事を辞め、こども関係の仕事を始めたのは、ここ10年くらいです。

こどもに関わる仕事として最初は「スクールアシスタント」という、小学校のクラス担任の補助に入る仕事を、週3日で4〜5年続けました。その後、1年産休代替で小学校の学童保育で働き、そして保育園で2年仕事をして、フローレンスに転職してきました。こどもの対象年齢がどんどん下がってきた感じですね。

フローレンスに転職したきっかけは何でしたか?

実は、産休代替のため期限が決まっていた学童保育のお仕事のあとに、フローレンスも候補として考えてはいました。

ただ、病児保育という仕事がまずニッチな仕事であるということ、病気のお子さんを預かることは、命に関わることなので、責任が重いな……と思っていました。当時は、そもそも小さいお子さんの保育の経験がなかったので、先に保育園でお仕事をすることにしました。

保育園に正社員で入社し、最初の1年は保育補助のお仕事をして、2年目には担任を持ちました。しかし、保育園の仕事は多岐にわたり、常に何か仕事に追われる日々を送り、さらに親の介護も必要になりました。そんな中で今後、どうしようかなって考えていた時に、フローレンスのことを思い出したんです。

病気のお子さんを預かることは、とても責任が重いことだと思います。しかし、フローレンスのことをいろいろ調べたり、採用イベントに参加して話を聞いたりするうちに、きちんとした研修があること、常に重篤なお子さんをお預かりするわけではないことなどを知り、自分の中のしがらみみたいなものが取れていき、フローレンスに転職してみようかなという気持ちになりました。

入社前と入社後にギャップはありましたか?

想像していたより、元気なお子さんもいるんだなと感じました。

例えば、インフルエンザだと熱が下がったあとも、何日間かは保育園や小学校をお休みをしなくてはならず、病児保育を利用されることがあります。そういう回復期のお子さんとは、部屋の中で遊んで過ごすことが主になるので、前職の保育園で身につけた手遊びなど、遊びのレパートリーが役立っています。

回復期であっても、体調の悪化を防ぐために体を動かして思いっきり遊ぶことはできませんが、遊びや歌などの引き出しはあったほうがいいので、保育園での経験があってよかったなって思います。

入社後の研修では、AEDの使い方やけいれんを起こしたらどうするかなど、しっかり学びましたし、事前情報に既往歴が書かれていたりするとちょっとドキッとはするのですが、入社前に想像していたより、重篤なお子さんには私自身はまだ出会っていません。

常日頃、もしかしたら重篤なお子さんの看病をするかもしれないという意識を持ってなきゃいけないとは思っています。持ってる分にはいいですよね。それで、想像より今日は元気そうでよかったと思えるので。元気すぎても困っちゃうんですけどね、外に出たくても室内で遊ばないといけないから(笑)

※フローレンスの病児保育では、病気の回復を図り安全にお子さんをお預かりするために、病院受診などの必要時を除き基本的には室内で過ごすこととしています。

病児保育に挑戦してみてよかったことはなんですか?

一対一でその子だけを見ていてあげられるっていうことが、一番大きいと思っています。

保育園だと担任の先生と遊びたくて子どもたちが集まってきますが、なかなか順番に見てあげられないことにもどかしさみたいなものを感じていました。例えば、話しかけてくる子とは遊べるけれど、ずっと絵を描いてる子とは、なかなかコミュニケーションを取りにくかったり。

一対一だったらお子さんのしてほしいことも聞いてあげられるし、こちらも〇〇しようか?こうしようか?と提案してあげられるなど、一対一で見られる安心感っていうのは大きいですね。

最近嬉しかったエピソードがあれば、教えてください。

お預かりの時間が長いと、途中で保育スタッフが交代(リレー保育)することもあるんですが、私が前半を担当したときに、後半担当の方が「お子さんが、前半担当の方と遊ぶのが楽しかったって言ってました」と教えてくださって、嬉しいと思いました。

保育中、そのお子さんに途中で交代することを伝えたところ、少し悲しそうだったんです。後からそういうふうに言ってくれてたんだなって聞いて、嬉しかったですね。

保育の中では、日々いろんなことがあって、刺激をいただいてます。毎日本当にいろんなお子さんがいるんだなと感じていて、その都度こちらの対応も変えていかなきゃいけないんですけど、最後笑顔で終われる充実感はいいですよね。

1日熱が高くてほぼ寝てるといったお子さんもいますが、今はいろんなお子さんと出会ってやっと慣れてきたなっていう感じです。

最初は本当に不安で仕方がなかったのですが、やっぱり経験を重ねていくにつれ、自分自身も結構肝が据わってきたというか、こういう場合はこうしたらいいんじゃないっていうのを、体で覚えられてきたかなと思えてきました。

プライベートとの両立についてはいかがでしょうか?

例えば保育園だと、お盆や年末のお休みはあんまりありません。フローレンスは年末のお休みがちょっと長めですよね。また、保育園の時は社員として他の方とお休みが重ならないように気を使っていましたし、きちんとお休みを取れる喜びがとても大きいです。

週4勤務の働き方という点ではどうでしょうか?

保育園勤務の時は正社員だったので、土日祝日はお休みでしたが、週5日働いていました。週4日で正社員という仕事はなかなかないじゃないですか。体力的な部分や腰痛が不安だったので、入社前に正社員でも週5と週4が選べることを知り「これは珍しい!」と思いました。

週5日と比較するとお給料が減っちゃうのですが、それよりも身体を休めたり、親の介護と両立できたり、自分がやりたいことの予定を入れられたりするのが、魅力的です。勤務曜日も基本固定ですが、事前に相談できるので、とてもありがたいです。

私は木曜日が基本休みなのですが、月・火・水と3日病児保育で働いて、木曜日の夕方には前職の保育園で補助(副業)を続けています。私が夕方に入ると合同保育になってきて、大きいお子さんも小さいお子さんもいて、遊びの様子を見たり、一緒に入って遊んだり、流行っているものを教えてもらったり、副業を通じて情報収集ができるんです。

そして金曜日の1日働けば、週末にお休みできます。これで週5ってなってしまうと、体調的な不安や腰も心配なので、間に休みがあるのはとてもありがたいです。私ぐらいの年齢の方でもやれるんじゃないかなと思います。私、50代ですけど。

最後に、保育園で働かれてる方やこれから転職しようとしてる方に向けて、フローレンスの病児保育で働く、おすすめポイントを教えてください。

私が保育園で働いていたときは仕事が終わらなくて、家でも仕事のことを考えてしまっていたのですが、フローレンスの場合は、保育が終わった後にその日の保育の記録を15分で入力して終了になります。私は帰りの電車の中である程度入力してしまって、家では基本的には仕事をしません。オンとオフの切り替えがきちんとできる仕事です。

さらに週4日勤務でも正社員で、プライベートや自分の趣味も広げられるので、気持ちに余裕を持ちやすいと思っています。

収入を優先させたい方は週5日勤務が多いですね。体力的な点を優先したい方は週4日という意見も多かったので、両方あるのがありがたいですよね。

関連する対談・インタビュー