対談・インタビュー

15万回の「助かった」を積み重ねて――20周年記念パーティー開催レポート

対人支援職(保育スタッフ)
対人支援職(看護スタッフ)
    病児保育

「こどもが熱を出してしまった。でも、明日の仕事はどうしても休めない……」

そんなときに親子の元へかけつけるのが、わたしたちの「訪問型病児保育」です。
お子さんの不安に寄り添い、1対1でじっくりと向き合う。親御さんの「困った」を「助かった」に変える。

フローレンスが日本初の「訪問型・共済型病児保育」をスタートさせたのは2005年4月。
「困ったときは、誰かに頼っていいと思える社会にしたい」
その一心で走り続け、2025年11月、累計保育件数はついに15万件を突破しました。

先日、この大きな節目と20周年を祝して開催された記念パーティーの様子をお届けします。現役スタッフ、そして共に歴史を築いてきた卒業生も駆けつけ、会場は熱気に包まれました。

時代を切り拓いてきた「20年の歩み」

新卒1年目の事務局スタッフによるインタビューで、長年現場を支えてきた保育リーダーが語る「フローレンスの病児保育」20年間の物語に、「そんな時代があったんだ!」という驚きや、当時の苦労を笑い飛ばすような場面もありました。

今では想像もつきませんが、20年前の立ち上げ当初、保育スタッフの採用条件の一つは「依頼の連絡を受け取れるように、自宅にFAXがあること」だったそうです。スマホがない時代はスタッフ個人のガラケーで連絡を取り合っていたといいます。現在は、保育スタッフ全員に社用スマホが貸与されているので安心ですね。

訪問エリアが徐々に広がったり、保育中に震災が起きたり、訪問型病児保育が題材になったドラマが放送されたり、緊急事態宣言下で健康児保育が始まったり(※現在はきょうだい児が病児保育を利用しているかつ、登園登校できない場合に限り利用可能)、病児保育スタッフがふたご・みつごシッターにも行くようになったり、感染症の大流行でこれまでにないほどの多くのご依頼をいただいたり……

社会の状況がどう変わっても、目の前の親子のために、その時できる最善を尽くして道を切り拓いてきた歴史を感じます。

がんばった大賞―エピソード・コレクション

一人ひとりが現場で向き合ってきた、忘れられない瞬間を分かち合う時間。

フローレンスのカルチャーに合わせて、「カオス大賞」「ごきげん大賞」「全力大賞」「プロフェッショナル大賞」と4つの賞で、その功績を讃え合いました。

エピソードが披露されるたびに、会場のあちこちから「あるある」「すご」「本当によく頑張ったね」と、深い共感の頷きや声が上がります。

現場では一人だけど、同じ想いを持って頑張っている仲間がこんなにたくさんいる」。そう再確認できるような、一体感に包まれた時間でした。

20周年記念動画の上映

パーティーのハイライトは、社内スタッフ、利用者さん、寄付者の方々など、20人のインタビューで構成された「病児保育とわたし」がテーマの記念動画の上映でした。

「あの時、フローレンスがいてくれたから仕事を辞めずに済んだ」という利用者さんの声や、かつてお預かりしたお子さんが成長した姿などを見ながら、わたしたちが届けている保育が誰かの人生を支えているものであることを、改めて実感しました。

▼20周年特設サイトで動画の一部をご覧いただけます
https://byojihoiku.florence.or.jp/cp/20th

「20年間の重みを、みんなで分かち合いたかった」――運営スタッフの想い

運営スタッフの一人に、このパーティーのコンセプトを聞きました。

大切にしたかったのは「20年間を振り返ること」、そして「日々の積み重ねを実感すること」の2つです。20年の歩みからエピソード・コレクション、さらに記念動画の上映と、過去→現在→未来へと視点が移っていくようにコンテンツを企画しました。

特に印象的だったと語るのが、20年の歩みの紹介で用いられた年表の前での光景です。

「わたし、この時期に入社したんだ!」「この時期、わたしたち本当に頑張ったよねえ」と年表を指さしながら、わいわいと当時の思い出を語り合っていました。

研修のように知識として歴史を学ぶのではなく、自分たちが歩んできた道のりや先人たちから受け継いできた日々の積み重ねを、みんなで肌で感じられる場にしたかったんです。

パーティーが終わり、参加者がみんないい顔をして会場を後にするのを見て、それぞれの目線からこの場を楽しんでもらえたことに一安心しました。同時に、20年の歴史を受け継いできた仲間としての感覚が強まる1日になったようにも感じました。

独りじゃない、みんなでつないできた15万件

普段は一人で保育を行うスタッフや卒業生など、フローレンスの病児保育に関わる多くの方が一堂に会したこの日は、「久しぶり!」「元気だった?」という声が絶えない、非常に盛り上がった交流の場となりました。

保育スタッフはもちろん、保育を支える看護スタッフや事務局、そして活動を応援してくださる寄付者の方々。多くの人の想いで1件ずつ積み重ねてきた15万件という数字を振り返りながら、「これからも、おやこのピンチに駆けつけ続けよう」と、チーム全員で決意を新たにする締めくくりとなりました。

訪問型病児保育の立ち上げ当初、「なぜ親を甘やかすのか」といった声が寄せられたこともありました。しかし20年経った今、病児保育は必要不可欠なものとして社会に浸透しつつあります。

困ったときは、抱え込まずに誰かを頼っていい」。
そんな当たり前の社会を、ともに作っていきませんか?

まずは話を聞いてみませんか?

1家庭でも多くの親子に、病児保育を届けるために。病児保育を通じて、「困ったときは誰かを頼っていいんだよ」と伝えるために。わたしたちは、病児保育スタッフを募集しています!

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