対談・インタビュー

病児保育ならではの「与薬」未経験でも安心の仕組みとは?

対人支援職(保育スタッフ)
    病児保育

フローレンスの病児保育は、体調不良のお子さんの家に訪問し、1対1で保育を提供します。親御さんの代わりにお子さんを看ることで、親御さんの仕事と育児の両立を応援し、お子さんのつらい1日を、少しでも「楽しかった!」で終われるように工夫します。

病児保育の現場で、避けて通れないのが「与薬」です。「もし間違えたら……」「一人で判断するの……?」「飲ませた経験がないのに、できるかな……?」と不安に思う方も多いはず。

そこで今回は、フローレンスの病児保育で大切にしている「安全に与薬を行うための仕組み」をご紹介します。

この記事の著者

つっか
つっか

子育てが孤育てにならない社会になってほしいと思い、2016年に保育スタッフとして入社。その後、事務局へ異動。病児保育事業の運営に携わった後、現在は保育スタッフの採用担当として、新しい仲間を増やすために取り組んでいます。

1. 研修で学ぶ「安全を守る3つの鉄則」

まずは入社時の研修で、薬の取り扱いについて基礎から学びます。特に重要なのは、以下の3点です。

  • 処方薬のみ対応:お子さんの安全を第一に考え、与薬するのは市販薬ではなく「医師から処方された薬」に限定しています。
  • 「3点セット」の徹底:薬を預かる際は「与薬依頼書・お薬手帳・現物」の3点を必ずセットでお預かりします。
  • 独断はNG:実際に与薬する際は、必ずサポートセンター(※)へ連絡し、2名体制で与薬内容を確認します。

※サポートセンター……現場スタッフの相談に電話やチャットで答える、看護師や保育経験者などの混合チームです。

座学のあとはロールプレイも実施。「頭では分かっていても、実際にやってみると想像以上に焦ってしまう」「親御さんから薬の情報についてスムーズに聞き取れない」など、現場ならではの気づきを事前に得られ、自信を持ってデビューを迎えられます。

2. 「チーム」で行う誤薬防止の仕組み

薬は正しく使えば回復を助ける味方ですが、一歩間違えれば体に害を及ぼします。訪問型の保育現場は「大人が自分一人」という環境ですが、決して「判断まで一人」で行うことはありません。

与薬の前には、必ずサポートセンターへ電話します。そして、保育スタッフとサポートセンターとの間で、お薬手帳と与薬依頼書の内容に齟齬がないか、お預かりしている薬に間違いはないか、前回の与薬から適切な時間が空いているかなど、一つ一つ声に出しながら一緒にチェックします。この徹底したチェックの仕組みが、お子さんの安全だけでなく、保育士の安心をも守っています。

3. お薬が苦手なお子さんとどう向き合う?――困ったら先輩に聞いてみよう

「薬を嫌がって飲んでくれない」……そんな時こそ、腕の見せ所です。無理強いするのではなく、スポイトを使ってみたり、粉薬を少量の水でお薬団子にしてみたり。

うまくできなかったり、対応に悩んだりしたら、先輩スタッフに相談できるように、事例共有会や小グループという仕組みを整えています。経験豊富な先輩スタッフのコツやお子さんへの声掛け内容など、参考にすることができます。

※小グループ……保育スタッフは、5〜6人ごとにグループ分けをされています。日々のもやもやや困ったことをすぐに相談できる仕組みです。

わたし自身も保育スタッフだった頃に、お薬が苦手なお子さんに「お薬団子なら頑張ってみる」と言ってもらったので、いざ作ろうとしたら全然まとまらず、水に溶いた薬になってしまい、その後の与薬に苦労したことがありました。

なぜ団子にならなかったのかを先輩スタッフに聞いてみたら、「それは、水が多すぎるのよ、お薬団子にしたい時水は本当に少し、一滴からやってみると良いよ」とアドバイスをもらいました。
それからは『お薬団子を作る時の水はごく少量』を心に刻んで対応しました。

お子さんのペースに寄り添い、飲めた時には一緒に喜ぶ。そんな心の通ったケアができるのは、じっくりお子さんと向き合える訪問型だからこその醍醐味です。

誰だって、最初は未経験

現在活躍しているスタッフも、多くが「与薬未経験」からのスタートでした。大切なのは経験よりも「間違いがないように丁寧に確認しよう」という、お子さんを想う気持ちです。研修やサポート体制でしっかり伴走しますので、安心して一歩を踏み出していただけたら嬉しいです!

「フローレンスの病児保育」では仲間を募集しています!

「こどもが病気で保育園に登園できない、でも明日は仕事を休めない……」
そんなときにご自宅へかけつけ、お子さんの体調に寄り添いながら、少しでも「楽しかった!」と思える1日に変える、やりがいの大きなお仕事です。

親御さんが安心して子育てと仕事の両立ができるよう、一緒に応援してみませんか?

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