親子支援の志を高く持ち、日々奔走する病児保育スタッフが「訪問型の病児保育」という仕事に誇りを感じながら、安心して働き続けられるように——。
フローレンスでは2023年から、スタッフの処遇改善に取り組んできました。そして、3年連続となる2025年7月にも、スキルアップや働き方に合わせた給与・手当額アップを実施します。
処遇改善の内容
- 入社後の経験昇給年数を延長(7年→10年)
- スキルアップに応じて支給される手当を大幅増額
- 早朝時間帯対応手当を大幅増額
入社後の経験昇給年数を延長(7年→10年)
これまで、入社後の経験昇給対象となる年数は、入社前の保育経験とあわせて最大7年までが上限でした。今回の改善により、フローレンスでの病児保育経験に応じて、合計経験年数10年まで昇給するようになります。
また、経験年数10年を超えた後も、組織への貢献や継続し続けることに対する昇給の仕組みにより、長く働き続けることができるようにしています。
スキルアップに応じて支給される手当を大幅増額
フローレンスでは、病児保育スタッフのスキルアップのために、独自のスキル認定制度を設けています。概ね入社1〜2年で、【新人研修担当】の認定、概ね入社2〜3年で【個別ケア担当】の認定、といった形で段階を踏んでスキルアップを支援しています。
今回は、新人研修担当と個別ケア担当の認定手当を増額し、より専門性の高いスキルに対して報いるように変更しています。
※ 新人研修担当……新入社員スタッフの指導を担当できるスキル認定です。
※ 個別ケア担当……既往歴のあるお子さんや配慮が必要なお子さんの保育を担当できるスキル認定です。
現在の手当額 | 改定後の手当額 | |
---|---|---|
新人研修担当手当 | 月額2,000円 | 月額10,000円(+8,000円) |
個別ケア担当手当 | 月額2,500円 | 月額4,000円(+1,500円) |
早朝時間帯対応手当を大幅増額
フローレンスの病児保育では、親御さんの多様な働き方に合わせ、オプションとして早朝(7:30〜)・夜間(〜20:00)の病児保育の依頼を受けています。そのため、病児保育スタッフの基本的な勤務時間である8:00~18:30に加えて、早朝時間帯と夜間時間帯の対応が可能なスタッフには別途手当を支給しています。
今回、利用者のニーズも多いことから、早朝時間帯の対応ができる方に支給する手当(早朝対応手当)を以下の通り増額します。
現在の手当額 | 改定後の手当額 | |
---|---|---|
早朝対応手当 | 月額5,000円 | 月額15,000円(+10,000円) |
※ 夜間対応手当も月額15,000円です。
早朝時間帯・夜間時間帯の対応について
- 早朝(7:30〜)・夜間(〜20:00)の対応頻度はそれぞれ月1~2回程度です(2025年4月現在の実績)。サービス特性上、その時々の依頼状況によって変動しますので、詳細は採用担当までお問い合わせください。
- 安全な保育を届けるため、スタッフ1人が担当する保育時間は最大でも10.5時間としています。10.5時間を超える保育の依頼があった場合には、確実に前半スタッフ・後半スタッフで交代する仕組みをとっています。
モデル年収
下記は、早朝・夜間時間帯の対応なし、入社前の保育経験年数が5年の場合のモデル年収です。
モデル年収 | |
---|---|
入社時(1年目) | 約332万円 |
2年目 | 約351万円 |
3年目 | 約363万円 |
4年目 | 約373万円 |
5年目 | 約380万円 |

これまでも経験やスキルアップに報いる給与体系ではありましたが、今回の処遇改善によって昇給幅が大きく上がりました。
また、早朝時間帯や夜間時間帯の対応が可能な方は、さらなる昇給が見込めます。「慣れてきたから」「時間の融通が効くようになったから」と、途中から早朝時間帯や夜間時間帯の対応を始める方もいます。

処遇改善の背景について
今回の処遇改善には、2つの大きな目的があります。
ひとつは、「おやこのピンチにかけつける!」と親子支援の志を持ち、保育を通じて社会に大きく貢献しているスタッフが、安心して、誇りを持って働き続けられる環境にしていきたいこと。もうひとつは、その働きがより多くの親子への支援につながり、「親だけが子育てを頑張らなくていい社会」を実現することです。
訪問型の病児保育は、決して簡単な仕事ではありません。体調を崩したこどもと一対一で向き合い、1日を安全・安心に過ごせるよう寄り添い続ける。そこには、保育の技術はもちろん、看護的な知識、保護者との繊細なコミュニケーション力、そして時に予測できない状況に対応する判断力が求められます。
だからこそ、こうした高い専門性をもって現場の最前線に立つ保育スタッフが、スキルを磨き、経験を積みながら長く働き続けられる環境を整えることは、社会にとっても不可欠です。

保育の質が向上すれば、支援できる親子の幅も広がっていきます。そうした変化や成長にしっかりと報いる処遇制度を通じて、「この先もこの仕事を続けていきたい」とより強く思える職場を目指しています。
保育スタッフとともに、これからも目指す未来へ
「こどもが熱を出して保育園に行けなかった。会社を休んで看病したら、クビになった。」
そんな一人の親御さんの声をきっかけに、2005年、フローレンスの病児保育はスタートしました。あれから20年。今年の4月で、わたしたちは20周年を迎えました。
これまでに、のべ13万件以上の訪問を行ってきました。そのすべてが、現場の保育スタッフ一人ひとりによる、小さな積み重ねの記録です。お子さんの症状や気持ちに丁寧に向き合い、日々研鑽を重ねてきたからこそ、わたしたちはここまで来ることができました。
訪問型病児保育の立ち上げ当初、「なぜ親を甘やかすのか」といった声が寄せられたこともありました。しかし今では、訪問型の病児保育は、共働き家庭やひとり親家庭にとって欠かせないインフラとなり、社会全体にとっての安心の基盤として受け入れられています。

おやこのピンチに駆けつける、ひとつひとつの訪問が、親子を支える力になり、そして「みんなでこどもを育てる社会」への礎となる——。その思いを胸に、わたしたちは今後も、保育スタッフの働きがいと働きやすさを高める改善に取り組んでいきます。
そしてこれからも、保育スタッフとともに、病児保育を通じて、こどもを親だけでなく社会全体で育む文化を広げていきます。
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