フローレンスは2004年に創業し、病気になったお子さんを自宅に訪問してお預かりする訪問型の病児保育事業からスタートしました。
その後、障害児保育問題、赤ちゃん虐待死問題、待機児童問題など多岐に渡る社会課題の解決に取り組み、今年でついに創業20周年!
20周年を迎えるにあたり、ビジョン・ミッション・カルチャーも刷新し、今年はフローレンスの歴史の中でも特に大事な節目です。
これまでも節目の年はスタッフでいろいろな形でお祝いしてきました。
今回は「ごきげんまつり」と銘打って、誰もが楽しめる競技をちりばめた運動会を開催!
「ごきげんまつり」のネーミングは、フローレンススタッフのありかたを示すカルチャーの一つ「いろいろあるさ。それでも、ごきげんでいこう」に由来しています。
わたしたちが日々、社会課題の解決にチャレンジしていく時、思い通りにいかないことも、失敗することもあります。
それでもまずはわたしたちが前向きでないと社会に希望をつくることはできません。その前向きさを「ごきげん」という言葉で表現しています。
「身近な仲間と笑い合ってねぎらい合いながら、一緒に楽しく前を向いていく」、そんな1日になったらと思い、このイベントを企画しました。
プログラムに参加すると気がつけばフローレンスカルチャーを体感!?
イベント当日は、スタッフとお子さん合わせて300名以上が会場に大集合。
競技は、借り人競争、玉入れ、大俵送り…
あれ?普通の運動会?と思いきや、実は一つ一つがとても練られて考えられています。
競技を検討する時にまず考えたのは「だれでも楽しめる」こと。
運動神経・性別・体格などに関わらずにだれでも気軽に参加できて、勝っても負けても笑顔になれるものを選びました。
また、プログラムに参加しながら自然とフローレンスのカルチャーに触れられるようにも設計。競技のネーミングをカルチャーを思い起こさせるようなものにしたり、参加しているうちにカルチャーのコンセプトを体感できるようにしたりしています。
<競技一覧>
- 借り人競争「誰かと一緒に私がやる!」
- フロレの歴史知っとるかい?「試行錯誤 de ◯✕クイズ」
- ディレクターズダービー「カオスの荒れ地を突き進め!」
- ダンシング玉入れ「変化上等わくわく踊ろう!」
- 大俵送り「俵を預けて、わたしがいる」
例えば、大玉おくりならぬ、「大俵おくり『俵を預けて、わたしがいる』」。
この競技の名前は、わたしたちのカルチャーの一つ「背中を預けて。わたしがいる。」から考えました。
社会課題の解決は一人では難しく、仲間がいてこそできるものです。
わたしたちはフラットな関係を大切にし、いつでも率直で誠実なコミュニケーションを心がけています。
大俵送りの競技も同じ。チームの仲間を信じて俵を預けたり、仲間を支えるために素早く背中に回り込んだりしなければ、俵は地面に落ちてしまいます。楽しみながら俵を送っているうちに、チームの中に信頼と協力が自然と生まれます。
「カルチャーの文言を覚えましょう!」と旗を振るのではなく、気がつけば慣れ親しんでいる。そんな自然な形で、カルチャーを体感できる場作りを目指しました。
仲間のいつもと違う一面を知ることで、自然と高まる「チームフローレンス」
今回のイベントでは、事業部ごとにチームを編成しました。
フローレンスも今や800人規模の組織となり、13の事業部があります。
事業部ごとに専門性の高い社会課題に取り組んでいるため、他の事業部スタッフとコミュニケーションをとったり、様子を目にしたりする機会はなかなかありません。また、同じ事業部でも、普段の業務では勤務する園や所属するチーム以外のメンバーと触れ合う機会が少ないのが現状です。
組織が大きくなる中で、仕事を離れて仲間と交流するイベントはとても貴重な機会。
一緒に体を動かしながら遊ぶと、いつもとは違う仲間の表情や姿が見えたり、業務では一緒にならない人とも気軽に打ち解けられたりします。
玉入れとダンスの要素を取り入れた「ダンシング玉入れ」では、事業部の色んなカラーが垣間見えました。
バックオフィス業務を担当する事務局チームの作戦会議は真剣そのもの。
カゴにたくさん玉を入れるとなると、「玉を入れる人は背が高い人がいい」「どうやったらその人に効率よく玉を集められるか」と大真面目にディスカッションしていました。
競技が始まると大きな声を出して仲間を応援して、ピンチの場面では駆けつけてヘルプします。
一方の保育園現場のチームでは、保育士の先生たちが玉入れの間のダンスタイムにキレキレのピンク・レディーの『UFO』を披露!
いつもお子さんたちと真剣に遊びながら磨かれたダンス力・盛り上げ力を活かし、一糸乱れぬダンスに会場は大盛りあがりでした。
「ディレクターズダービー」では、経営陣(以下、ディレクター)自ら体を張って競技にチャレンジ。
人によっては普段はちょっと遠い存在のディレクターメンバーですが、ぼんやりして自分の走る番を忘れるディレクターにスタッフから笑いとともにブーイングが出るひと場面も。
イベント参加後のアンケートでは、仕事では見ることのできない仲間のいつもと違う顔に「仲間とたくさん笑って、フローレンスの『いい大人なのに無邪気に遊ぶことができる』良さを感じた」「いろいろなことがあるけど、明日からもこの仲間たちと頑張ろうと思った」という声がたくさん寄せられました。
フローレンスにとって仲間とのつながりは何よりも大事
フローレンスが日々取り組んでいるのは、これという明確な正解がない「社会課題の解決」です。
どの道をどうやって進んでいくのか、どうしたら解決したといえるのか、最初から決まってるものは何一つありません。また、一人では決して進むことができず、仲間とともにお互いの専門性を持ち寄りながら、信頼し合い、意見を出し合って道を見つけるところからスタートします。
そんなフローレンスにとって「仲間や組織への心理的な安心感」はとても大切です。
普段の業務では、オンラインも積極的に活用してどこからでもスピード感を持って仕事ができる環境を整えています。
一方で、こうしたリアルイベントを通じて感じる仲間たちとのつながりや、熱量や感情を伝播し合えた時のエネルギーの大きさも、答えのない仕事にチャレンジする時の大切な土台になります。
わたしたちはこれからも事業部を越えて手を取り合いながら、一つ一つの社会課題に取り組んでいきます。