フローレンスでは、スタッフの能力を高めるための様々な研修プログラムを内製化し、スタッフ自身が講師になって保育スキルや組織力を高めています。しかし、残念ながら内部の力だけでは足りないところがアレコレあり、そこは背伸びせずに外部専門家のお力もお借りしています。
そんな中、2015年秋に株式会社ナレッジサイン様から毎月1回、プレゼンテーション研修のご提供をいただくというご縁に恵まれ(本当にありがとうございます!)、日々研鑽に努めていますのでご紹介いたします。
ナレッジサイン社様のプレゼンテーション研修では、ロジカルシンキング、説明力、説得力を高めて、相手にわかりやすく、正確で、納得感のある説明、プレゼンテーションができる技術を学びます。クラスは少人数で実施されているので、一人ひとりのプレゼンテーションのロールプレイの時間も十分にあり、人前で話す技術を効率的に伸ばすことができるプログラム内容です。
受講者の声 – さっそく実践に結びついたスタッフも!
実際に受講したスタッフの声をご紹介します。
病児保育スタッフ
今回の研修は、参加者が自分を含めて3名(最大でも5名とのこと)という少人数構成でした。そのため、講師の話を聞くだけでなく、様々な事柄について自分がプレゼンする機会が多く、それに対して他の参加者や講師から「ここがわかりづらい」「この部分の説明が足りない」など指摘してもらえるので、自分の説明力になにが足りないのかの気づきが明確になりました。
わたしは病児保育の研修担当なのですが、部署の研修担当は私だけではなく、チームで研修プログラムの企画や講師を担当しています。
受講後は、せっかくの研修をわたし一人にため込むのはもったいないので、受講した丸1日の研修のエッセンスを1時間程度にまとめて、チームメンバーに共有し、部署のスタッフ全体のレベルアップを試みました。病児保育におけるリスクマネジメントや会員さんとのコミュニケーションなど重要で繊細な内容を、今回学んだプレゼンテーションスキルを活用して、わかりやすく端的に伝えるよう日々工夫に努めています。
人事採用担当スタッフ
採用担当なので、採用イベントでの司会や説明を行う機会がよくあります。
以前は本を読んだり先輩に聞いたりしたやり方で(つまり我流で)やっていました。ですが、今回のセミナーで「人は聞いた順番でしか理解することができない」ことを学び、相手の視点に立って説明する重要性をより強く感じました。
先日も社内で参加者が50名を超える説明会がありましたが、臆することなくプレゼンを行うことができ、これはナレッジサイン社様のプレゼン研修で得た知識のおかげです。
これからもフローレンスの良さを多くの人に伝え、事業に共感していただけるよう、勉強していきたいと思っています。
赤ちゃん縁組スタッフ
フローレンスでは、2016年春に「赤ちゃん縁組」という新しい事業を立ち上げます。スムーズなサービスインのために試行錯誤の連続ですが、「里子と養子の違い」など、養子縁組自体の理解も浸透していない中で、この事業の説明をすることに難しさを感じていました。
今回のセミナーを受講して、「伝える相手を主役にし」「伝えたい内容を構造的視点で組み立て」「伝える相手に分かる言葉で」「伝える相手のメリットを盛り込む」というポイントが自分に不足していたことが理解でき、モヤモヤしていたことがすっきりしました。
今後も各種説明会や電話での問い合わせ対応などの場面で、より良い情報提供を行い「赤ちゃん縁組」事業の意義を広く伝え、虐待により命を落としている赤ちゃんたちを一人でも多く救っていきたいと思います。
フローレンスにとっての「発信する力」
わたしたちフローレンスは、病児保育をはじめとした社会問題を解決するために、日々さまざまな事業に取り組んでいます。
しかし、これらの事業を推し進めていくためには、まず、内部のスタッフに対してメッセージを明確に、的確に伝えることがとても重要です。一緒に取り組んでいく仲間に事業内容やその目的を共有できなければ、せっかく意義のあるプロジェクトも協力して円滑に進めることはできません。
そして、同時に、寄付者様、病児保育の会員のみなさま、また、フローレンスに関心を寄せてくださっている皆様に対して、スタッフ一人ひとりが組織を代表してフローレンスの事業の意義や考えを正しく伝えていくことも、わたしたちは重視しています。スタッフ一人ひとりがフローレンスのビジョンや想いを対外的に発信することが、フローレンスの仲間を増やし、ひいてはわたしたちが目指す社会の実現に繋がると考えているからです。
今後もこのような発信力を高めていくために、人材育成を進め組織力を高めていきたいと考えています。
なお、ナレッジサイン社様からは、プレゼンテーション研修以外にもファシリテーション研修や電話アポ取研修のご提供もいただいています。そのあたりはまた次回ご紹介する予定ですので、どうぞお楽しみに!