こんにちは!人事の磯田です。
だんだん涼しくなってきましたね!金木犀の香りがすると、秋だなぁと感じます。
今回は、今年度新卒で入社したスタッフの研修についてご紹介致します。
フローレンスでは、2014年から保育スタッフ、2015年からは事務局スタッフと保育スタッフの新卒採用を行っています。
入社後2ヶ月間は事務局・保育スタッフ合同で座学研修やおうち保育園実習などの、導入研修をしています。
わたし自身、今年の4月に入社し研修を受けました。
今日は、フローレンスの新卒スタッフ向け研修を、わたし自身の体験に沿ってご紹介したいと思います。
大まかな研修内容はこのようになっています!
4月(全員) | 新入社員マナー研修(外部)、社会人の基礎、おうち保育園・障害児保育園ヘレンなどの施設見学、保育塾(おうち保育園についての座学研修)、おうち保育園実習 |
5月(全員) | おうち保育園実習、病児保育研修(座学)、アニー訪問看護見学 |
6月 | ●事務局スタッフ:病児保育事業部(@飯田橋オフィス)及びグロースリンク勝どきで実習
●保育スタッフ:おうち保育園へのヘルプマンとして業務を開始 |
1.おうち保育園・ヘレンなどの施設見学
4月上旬に、フローレンスが運営している「おうち保育園」と、「障害児保育園ヘレン」を見学しました。
「おうち保育園って、どんなところ?」
「障害のあるお子さんは、ヘレンでどんな活動をしているの?」
そんな様々な疑問を、園長先生からのお話や、実際に園を目で見ることで解決できました。
特に障害児保育園ヘレンは、日本で初めての障害児専門保育園です。
普通の保育園と同時に障害のあるお子さん専門の保育園を見学できるのは、フローレンスならではのこと。
新卒スタッフの中には、障害のあるお子さんと初めて接した人もいました。
「普段、自分が当たり前のようにしている歩行や食事が、ヘレンに通う子どもにとっては特別なことなんだと、改めて気付きました」という感想が見られました。
また、見学で学んだことや感じたことを踏まえ、課題として、紙芝居を作成しました!
小学1~3年生のお子さんを対象に、フローレンスの事業を紹介するものです。
課題作成にあたって、事業内容について調べたり、先輩社員に話を聞いたりして、フローレンスではどんな事業を行っているのかを理解することができました。
作成した紙芝居は、ファミリーデーでこどもたちへ事業紹介をする際にも活用し、それぞれの事業がどんなお仕事をしているのか、こどもたちなりに理解してもらうことができました。
また、知り合って日の浅い同期と1つのものを作り上げるので、コミュニケーションがとても大切でした。
「どういう風に言ったら伝わるかな?」ということを意識して会話をしていくうちに、冗談も言えるような仲になっていきました!
2.保育塾(おうち保育園についての座学研修)
4月中の5日間、保育のスーパーバイザーによる保育塾が行われました!
人形を使って、オムツ替えやミルクをあげる練習、正しい抱っこの実技を行ったり、保育中のトラブルを予防すること、最小限に抑えることの重要さを学びました。
お子さんとの関わり方がわからない…そんな不安も、年齢別にかかわり方を教わりました。
また、おうち保育園ではどんなことを大切にしているのか、どんな保育を心がけているのかをワークショップを通じて学びました。
「保育者が楽しんでいれば、こどもも自然と楽しんでくれます。」
「笑顔で接することが一番大事!」
スーパーバイザーのお話しに、心があたたまりました。
保育に関する学びだけでなく、「自分のことを好きになる」ためのワークショップも行い、感動する場面がたくさんありました。
研修最終日は号泣する新卒スタッフが続出!
この5日間で、心が洗われたような気持ちになり、「本当にフローレンスに入社してよかった!」と感じました。
この後に続く園実習へのモチベーションも高まりました!
3.おうち保育園実習
保育塾が終わり、いよいよおうち保育園で実習です。
約1ヶ月半という期間の中で、3つのおうち保育園で実習します。
事務局スタッフの私は、学生時代に保育園実習の経験がありません。
初めは絵本の読み聞かせさえうまくできませんでしたが、おうち保育園の先生方は、見守りながら色々なアドバイスをくれました。
そのアドバイスを受け、自分なりに試行錯誤しました。
給食の時間に、白米をなかなか食べられない子がいましたが、お歌を歌いながらスプーンを運んでみるとすんなり食べてくれました。
楽しかったのか、「もっかい!(もう1回やって!)」と言ってくれたのがとても嬉しかったです。
これから保育園で働く先生方や環境を支えていく事務局スタッフとして、実際に保育園で研修できたのはとても勉強になりました。
4.病児保育座学研修
病児保育についての座学研修では、病気のお子さんのケアの仕方や、フローレンスで行っている訪問型病児保育の1日の流れについて学びました。
お子さんが嘔吐してしまった時、どのように対処するのが正しいか?というお題で、ロールプレイングなども行い、病気のお子さんをケアする上で重要な正しい体温の計り方や、感染予防方法などは、自分自身が病気になったり、保育園で子どもと関わる上でも役立つ知識となりました。
座学研修で学んだ後は、実際に病児保育を行っているお宅へ見学に伺い、先輩病児保育スタッフの生の声を聞くこともできました。
なぜ働く場所は違うのに、事務局・保育スタッフ合同で研修するの?
フローレンスの事務局スタッフは、普段は飯田橋のオフィスで業務をしています。
保育園等で働く保育スタッフを支える仕事をしているのに、働く環境を知らないのでは、スタッフの要望を理解したり、環境を改善することができません。
保育スタッフも、入社していきなり保育園に配属されるよりも、座学研修を行うことで、フローレンスの目指す保育について理解してから実践することができるのです。
もちろん、同じ年に入社した同期として、チームワークを育むことも大きな目的です。
現在、入社して6ヶ月が経ちました。
研修の内容は、人事スタッフとしての日々の業務にとても役立っています。
導入研修が終了してからも、1年間は育成期間として2ヶ月に1度新卒スタッフの合同研修があります。研修を通して学びを得るのはもちろんですが、同期と久しぶりに会える機会でもあるので、とても楽しみなイベントになっています。
フローレンスの新卒スタッフ向け研修では、子どもと1対1で関わる保育や、小規模保育、障害児保育、病児保育など、様々な保育に触れることができます。
いろんな保育を知っている保育士さんは、様々な視点からこどもとかかわることができるでしょう。
わたし自身、初めはこどもが楽しんでくれる接し方が分かりませんでしたが、実習でつまずいたときは、研修の内容を振り返りました。
「この年齢の子は、こういう遊びが好きなんだ」と分かり、その遊びを実践するということを繰り返していくうちに、こどもと接することが得意になりました。
また、何かにつまずいたら、何でつまずいてるのかを考えて試行錯誤してみるスキルも身についたと思います!
こんなに手厚く、心あたたまる研修は、きっとフローレンスならではのもの。
来年度の研修も、ひっそり覗きたいと思っています!
※「障害」の表記について
障害の考え方には、個人の心身の不具合に問題があるので治療(=医療)が必要だとする「医学モデル」と、社会の側に物理的・制度的な問題があるので社会を変えるべきとする「社会モデル」があります。
前者は【足が不自由なのは本人の問題だから治療が必要】と考え「障がい」と記載するのに対し、後者は【足が悪いなら車いすを使えばいい、またスロープを設置するなど車いすで生活しやすい社会を作るべき】と考えるため、漢字表記の「障害」を用います。
ヘレンでは後者の見地に立ち、障害があるのは子どもではなく社会であり、「障害」は社会を形容すると考え、この立場を明確化するためにあえて「障害」と漢字表記をしています。