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「すこやかな組織と人を育む」仕事とは?~人材育成&組織開発担当ミートアップレポ

フローレンスでは、5月10日に人材育成・組織開発の仕事に関するオンラインのミートアップイベントを開催しました。

フローレンス全社人事のなかでも、社内の採用・育成を担う「迎える育むチーム」にて、人材育成&組織開発担当が手がけているのは、主にリーダー層のマネジメントスキルや問題発見・解決能力の強化など人材開発、チームづくりのための施策です。

今回のイベントでは、「迎える育むチーム」に所属するサブマネージャーの横森あずさ(以下あずさん)と、吉本理子(以下りこさん)が、仕事内容や日々の業務について紹介しました。

「人材育成や組織開発の仕事って何をしているの?」

「どんな人材が求められている?」

など、参加者からのさまざまな疑問に答えたイベントの一部をレポートします!

人材育成・組織開発が目指すのは「すこやか」な組織と人

吉本

フローレンスの人事・組織づくりで目指すのは、「すこやか」な組織と人。社会課題の解決のためにいきいきと働くためのサポートに多方位からアプローチしています。

仕事としては大きく3つあり、まず挙げられるのが「人材開発」です。個人のスキル開発や、あり方の成長支援を行っています。
次は「組織開発」です。個人のスキルを高めるだけでなく、チームづくりの支援も行っています。チームをワークさせるための関係性を整え、対話の支援にも力を入れています。

最後は「仕組み、制度整備」です。いわゆる人事企画の領域で、評価や認定等、人の育成にまつわる社内の仕組みや制度整備も一部担当しています。

横森

それでは、参加者のみなさんからの質問に答えながら進めていきたいと思います!「求める人材は? 採用されるのはどんな人?」という質問です。やはり人事経験がなければ、と思われているかもしれませんね。

吉本

必ずしも人事経験が必要なわけではなく、さまざまなバックグラウンドの人がいます。私自身も企業人事は未経験でフローレンスに入社しました。求めるのは課題発見して仮説を立て、解決の道筋を立てる、問題解決のアプローチができる方ですね。

設立から18年のフローレンスですが、未だにベンチャースピリッツで道なき道を進んでいっています。荒波を前に突き進んでいくマインドも必要です。

また、個人だけでなく、組織をよくする視点もあるとより楽しめるのではないかと思います。

横森

次は「チームビルディングの手法やアプローチの仕方についてどのようにしているか」という質問にお答えします。

いろんなアプローチを取り入れていますね。例えば、認可保育園の園長先生たちのチーム構築を目的として、システムコーチングのアプローチのワークショップを行うなどしています。

また、これから新しいメンバーと交流を深めたいという事業部に向けて、オーダーメイドなワークショップ開催や壁打ち相手になることもあります。

吉本

つづいては「採用に年齢制限はある?」という質問ですが、応募資格としての年齢制限は特に設けていません。フローレンスは65歳定年ではありますが、50代や40代での採用もあります。

横森

事務局スタッフは、40代前半くらいが平均年齢なのではないでしょうか。

吉本

次の質問は「組織開発に力を入れるのは、課題感があってのことでしょうか?」

横森

そうですね。わたしが2018年に入社した時点では、主にスキルをインプットする研修が行われていました。保育現場のリーダーにコミュニケーションスキルや問題解決のスキルを会得してもらい、自律的に現場が回ることを目指していたんです。

しかし、現場にはその現場特有の構造やパターンがあり、関係性やメンバー同士の作用の影響も大きいこともあり、スキルインプットだけでは頭打ちを感じていました。そういった経験からスキルだけでなく、チームビルディングや、組織開発にも力を入れた方がよいと気づき始めたという経緯があります。

小手先ではなく、課題に向き合い育成領域に関われる仕事

吉本

働き方についての質問にも答えたいと思います。お互いに日々のタイムマネジメントを紹介しましょうか。

横森

わたしたちは二人ともフルタイムでの勤務ですが、時短勤務を選択することもポピュラーです。小学3年生までのお子さんを子育てしていたり、介護中の方は(※要件による)1日2時間まで時短できます。

また、すべての事務局スタッフは1日1時間の時短が可能です。1時間の時短は、年齢や家族構成を問いません。すべての社員がありたい働き方を選べるような仕組みになっています。

さらにフレックスタイムも導入しています。わたしはパートナーと家事・育児分担をしながら曜日によって育児時間と仕事の時間との長さを調整しています。育児に振り切る日は16時半ごろには退勤しています。一方で長く勤務できる日は、休憩をとりながら20時半までがっつり働きます。

中抜けしながら働く人もいます。パパ社員で、こどものお迎えと食事の準備で夕方は中抜けし、夜に業務再開するメンバーもいます。

吉本

育児中ではないスタッフも、業務の状況やその日の予定に応じて始業時間を調整しています。試用期間終了後はフレックスタイム制度を活用できるので、それぞれが都合に合わせて制度を活用し働いています。

横森

次は「この仕事をしていてよかったことはありますか?」という質問です。

吉本

課題ドリブンで人と組織の領域に幅広く関われることだと思います。

横森

わたし自身もフローレンスに入って一番よかったと感じるのは、本当に今解決すべき課題に向き合えるという点です。業績達成だけのための小手先やテクニック的なことではなく、本質にアプローチできるのが今すごく楽しいと感じています。

吉本

わたしたちはNPO法人という形で社会課題の解決を目指しており、その最前線に関わるスタッフやプレイヤーを支援できるという点もすばらしいと思っています。また、フローレンスは次々と新しいことに取り組み、日々変化していく組織です。その荒波に揉まれながら、この組織がさらによくなっていくために何を仕掛けようかと考えるのは大変ですが、大きなやりがいでもあります。

もちろん、一方で難しさを感じることも。とにかく常に新しいことに取り組んでいるので、正解がまったくありません。ずっと頭をフル回転させ、その時々での最適解を頭をひねって出しています。

また、いろんなバックグラウンドの人が集まっているので、それぞれに常識や価値観が違います。そんななかでワンチームでやっていくにはどんな仕掛けが必要かという問いに対して、これも正解がありません。変わり続ける組織の中で、いろんな価値観をインクルードしながら対話して組織づくりを行っています。

人材育成を通して、親子の笑顔を作りたい

横森

最後に、応募を検討している方にメッセージを伝えさせてください。

フローレンスは課題から事業を起こし、日々事業が進めば進むほど新たな課題が発掘され、また新たな事業が立ち上がるということを繰り返して今の組織サイズになりました。これまでは「大きな現場、小さな事務局」でやってきたので、現場スタッフの人数に対して、育成面にかけられる人的リソースがあまりありませんでした。

そして、これからは育成の領域にも注力しようと舵を切る中、まだまだ未開拓で、組織をよくするための絶対解を持ち合わせていないのが現状です。正直なところ課題も多く、決して完璧な組織ではありません。。

事業に奔走し、進み続けてきたことによる、組織整備の遅れもあります。一緒に組織を整えていくことが、より社会を変える活動を育むことにも繋がっていきます。そのためにお力を貸してくださる方に、参画いただけたらうれしく思います。

吉本

フローレンスにはまだまだ未整備でカオスな部分も多く、それを抱えながらも親子や社会のために何ができるか本気で考え、事業を作ってきた団体です。

わたしたちの仕事は親子を直接支援するものではありませんが、わたしたちが日々関わっている人たちが親子の笑顔を作っているんだと感じる瞬間は明確にあります。決してスマートな仕事ばかりではなく、どちらかというと泥臭いですが、一緒に飛び込み、取り組んでくださる方がいるとうれしいなと思っています。

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