長らく感染症の異常流行が収まらず、病児保育のニーズは高まり続けています。そんな中、日々最前線で病児保育に出向く者たちがいます。
親子支援の志を高く持ち続け、日々奔走するスタッフが、訪問型の病児保育というお仕事に誇りを持ち続けられるように、2024年10月より病児保育スタッフの処遇改善を行います。フローレンスでは2024年7月にも職務手当の増額を実施しており、さらなる処遇改善となります。
これによりスタッフが一層安心して働ける環境を整え、より良い保育サービスの提供を目指していきます。
処遇改善の内容
①手当を追加支給いたします。
週5日勤務の月給制スタッフでは、月9,000円の増額です(週あたりの勤務日数によって、手当額が異なります)。
<給与例>
職種 | 月給例 |
---|---|
週5日勤務 | 269,000円/月~ |
週4日勤務 | 215,200円/月~ |
※上記金額は常勤での経験年数7年、保育士資格あり、職務手当及び夜間対応手当を含みます
※時給制スタッフも手当の支給対象です
②入社後、スキルアップに応じて支給される手当を一部増額します
給与や各種手当、福利厚生などの詳しい情報につきましては、求人情報をご確認ください。また、お仕事説明会の中でもしっかりご説明いたしますので、どうぞお気軽にご参加ください。
フローレンスの病児保育
「こどもの看病で仕事を休んだ母親が、会社をクビになった」という話を聞いた創業者の駒崎が、当時はほとんどなかった「病児保育」を2004年にスタート。フローレンスの病児保育の特徴は「訪問型」です。
体調不良のお子さんのご家庭に保育スタッフが訪問し、お子さん一人一人の性格や症状に合わせて保育をしながら、親御さんの育児と仕事の両立をも応援する、親子支援のお仕事です。
2004年の創業当初からこれまで、12万件以上の「おやこのピンチ」に駆けつけてきました。これは、保育スタッフ一人一人が、毎日「助けたい!」という一心で積み重ねてきた数です。
今回の処遇改善の背景
一律で追加支給する手当について
内閣府(国)が2013年より実施している保育士の「処遇改善加算」制度において、訪問型の「フローレンスの病児保育」は対象外となっています。今回保育スタッフに一律で追加支給する手当は、国の制度としては対象外でありながら、フローレンス独自の取り組みとして、訪問型病児保育スタッフにも適用させることとしたものです。
新型コロナウィルスの台頭により、これまでにはなかった複数の感染症の同時異常流行が起こり、過去に類を見ないほど多くの依頼をいただくことになりました。そして、現在も継続して依頼件数は高い水準にあります。訪問型病児保育は、最前線で日々「おやこのピンチ」に駆けつけている保育スタッフがいるからこそ、成り立ちます。
保育を通じて大きく社会貢献をしている保育スタッフが、安定して就労し続けられることは、社会全体にとっても欠かせない重要な課題です。フローレンスでは、引き続き保育スタッフの処遇改善に取り組むとともに、保育に携わるすべての人が安心して働き続けられるよう、ロビイング(政府への働きかけ)も実施してまいります。
スキルアップに応じた手当について
体調不良のお子さんをお預かりする一期一会の訪問型病児保育では、保育の他に病気の知識やケアなどのスキルが求められます。フローレンスでは入社時研修をはじめとするスキルアップの機会を設けており、スタッフの経験とステップアップの段階に応じて、手当を支給しています。そして、今回の処遇改善によって、月額最大7,000円の手当を実現しました。
保育の質を担保しつつ、保育スタッフが自身の成長をやりがいの一つと感じながら働いてほしいという想いを込めて、経験年数に応じた昇給に加えて、今後も引き続き、スキルアップに応じた手当の増額を検討してまいります。
「おやこのピンチ」に駆けつける一件一件の訪問が、親子を支援し、みんなでこどもを育む社会へつながる礎です。だからこそ、スタッフが健やかに働くことができるよう、働きがい・働きやすさの向上を目指して、引き続き、さまざまな改善施策を実現してまいります。