「こどもたちのために、日本を変える」。
フローレンスは、こどもの虐待や貧困問題、育児の孤立・孤独など、こども・子育て領域の社会課題の解決を目指し、病児保育、保育園、障害児保育、こども宅食、赤ちゃん縁組などの数々の福祉・支援事業を運営するとともに、政策提言や文化醸成などの活動を行う国内最大規模の認定NPO法人です。
保育や看護、ソーシャルワークなど現場での支援に関わる専門職と、活動・事業をバックオフィスで支える事務系スタッフあわせて、2024年9月時点、約700名のスタッフが働いています。
このたび、フローレンスでは約2年ぶりに事務系スタッフの処遇改善を実施しました。事業の多様化とともに職種や業務内容が広がるなか、組織の拡大や成長に伴い、人事制度の見直しが必要となりました。そこで、スキルや能力を発揮するスタッフをより適切に評価できるよう従来の等級制度に新たな等級を設け、より迅速な処遇ができるようになりました。
いままでの人事制度の課題 ー新しいビジョンの実現に向けてー
フローレンスは、2023年にビジョン・ミッション・カルチャーを改定しました。
いままでのビジョン「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」と同じように、こどもを社会全体で育み、大人とこどもの垣根なく、その人のありのままが尊重される社会を実現する、という創業当時からの理念を引き継ぎながら、現代を生きる「わたしたち」と、未来を生きる「まだ見ぬこどもたち」へ、フローレンスが取り組む領域の拡大と、50年後、100年後の未来まで見据えた新たな視点を、新ビジョンで表現しました。
事務系スタッフの人事制度においても、ビジョン・ミッションを実現するために必要なスキルや行動を期待役割として明文化し、その発揮範囲をレベル別に評価する等級制度を以前から導入していました。
その中で、2等級から3等級への昇格が困難であるという課題があり、2等級で優れたパフォーマンスを発揮し、ビジョン・ミッションの実現に貢献しているスタッフへの適切な処遇ができず、モチベーションの低下が見られるようになりました。
優れた行動・成果に対する迅速な処遇を叶える、新しい人事制度
既存の人事制度では、2等級はいちスタッフとしての期待役割範囲の発揮、3等級はチーム全体にリーダーとして影響を及ぼすような期待役割範囲の発揮を求めています。そのため、2等級の中には、いちメンバーとして着実に仕事にコミットしてくれるメンバーから、3等級で求めている「チーム全体」という単位ほど広い発揮範囲ではないものの、他のメンバーを育成したり小さなプロジェクトのリーダーを担ったりできるような人材までが広く存在し、同じ2等級に様々な期待役割範囲を発揮している人が混在している、ということが起きていました。
ここに、新たに「2.5等級」を設けました。この新等級により、ビジョンの実現により広く貢献するスタッフに対し、スピーディーな昇給を実現しました。昇給のステップを明確にし、等級アップを目指しやすくしたことで、モチベーションの向上も期待できます。
社会を変えることに挑戦できる場でありつづけるために
フローレンスは、「こどもたちのために、日本を変える」ことを目指す組織です。「社会を変えたい」という意志は、何よりも尊いモチベーションであるとわたしたちは考えています。フローレンスは、その想いを仕事にできる場所です。
わたしたちはそんな一人一人の意志を尊重し、各自が持つスキルや能力を最大限に活かしながら、柔軟に挑戦し成長できる最善のフィールドを提供したいと願っています。
今回の人事制度の改定は、そうした組織の想いや願いを具現化したものです。
「社会を変える」という理念に共鳴し、奮闘するスタッフたちの熱意や成果に応えるための取り組みです。
「社会を変える」を仕事にする、フローレンスの魅力と取り組み
フローレンスは事業開発、政策提言、文化創造の3つの軸で、こども・子育て領域の社会課題の解決や価値創造を行い、たくさんの仲間たちとともに、社会に「新しいあたりまえ」を生み出そうとしています。
わたしたちの一つ一つの仕事が「社会を変える」ことにつながり、新たな未来を切り拓いていく。自らが目指す社会を、自分の手で創りだすことができる。それこそが、フローレンスで働く醍醐味です。
社会に高い価値を提供する組織とそこで働く人々が、それに見合った社会的評価や報酬を得ることがあたりまえになるように、わたしたちはこれからも取り組んでいきます。
フローレンスでは、事務系スタッフの採用を積極的に行っています。今を生きるわたしたちと未来のこどもたちのために、新しいあたりまえを一緒につくりませんか。
たくさんのご参画をお待ちしています。