お知らせ

フローレンスの親子支援の取り組みについて

訪問型病児保育は、親御さんに代わって病気のお子さんをご自宅で保育するお仕事です。

「こどもが熱を出して、会社に行けない……どうしよう……」

「こどもが風邪をひいた……会社を休むと迷惑がかかる……」

このような困りごとを解決するために、わたしたちは19年間、雨の日も風の日も雪の日も、病児保育のサービスを続けてきました。その結果、これまでに10万件以上の病気のお子さんを保育してきました。

どうして、ここまで病児保育のサービスを続けてこれたのか。

それは、わたしたちが「病児保育を通して、親子支援がしたい!」という強い想いを持って取り組んでいるからです。

そしてわたしたちは病児保育に限らず様々な活動を通して、訪問型保育という特徴を活かし親子のピンチに駆けつけてきました。

今回は、その事例を3つご紹介します。

病気のお子さんだけではなく、健康なお子さんも預かりました!

コロナ禍で外出が制限されている中、2020年に一斉休校の方針が政府から示されました。その結果、お子さんは元気なのに、学校に登校できない状況となりました。

しかし、このような事態になっても、親御さんの仕事がなくなるわけではありません。

わたしたちは「こどもを家でみないといけないけど、会社は休めない」と困っている親子がたくさんいるのではないかと考えました。そして、そんな親子の困りごとを解決するために、病児保育だけではなく、健康なお子さんのお預かりも開始しました。

コロナ禍で長時間室内にいることにより、こどもたちはストレスを感じていたり、精神的に不安定になっていたりする様子を受けて、外遊びできるような環境を整えるなど、お子さんの状況に合わせて1日を過ごせる環境を作りました。

その結果、たくさんの方から健康児のご利用があり、「とても助かった!」というお声をいただきました。

この取り組みは、コロナ禍の一斉休校により大きな影響を受けた親子の困りごとに目を向けた結果、生み出された支援になります。

急速に変わる社会の中で、病児保育のスタッフでありながらも、そのときそのときの親子を支援してきた一例としてご紹介しました。

※2023年12月現在:感染症流行中につき、健康児保育は終了しています。

医療従事者のご家庭に無料で保育スタッフを派遣しました!

コロナ禍の2021年1月に、緊急事態宣言が再発出され、医療体制はさらにひっ迫しました。

連日、医療現場の過酷な最前線の様子がニュース等で報道されました。

「コロナにより仕事量や残業が増えたのに、こどもを通わせている保育園では自粛が求められている……こどもを預けられない」

そして、医療従事者の中には、変則的な夜勤シフトや不眠不休の勤務が続く状況で、十分に子育てができない親御さんがいました。

そこでわたしたちは、医療従事者等のご家庭に対し、無料でシッターを派遣する支援を実施しました。22時までの夜間や土日のお預かりにも対応し、必要に応じてお子さんの送り迎えや家事も行いました。

「シッターさんはこどもと目いっぱい遊んで、何かできることありますか?と気にかけてくださり、我が子に接するまなざしが温かく、親子共々、心身ともに救われました。」

「親ひとりでこども3人をみるのはいつもとても大変です。来ていただいたスタッフの方、皆さん信頼できました。」

このように利用者さんから感謝の言葉もたくさんいただき、保育スタッフの大きなやりがいにもつながりました。

通常、病児保育の現場で活躍している経験豊富な保育スタッフにとっても、夜間や土日のお預かり、家事、お子さんの送迎など、初めての経験ばかりでしたが、不安が多い中でも「とにかくやってみよう!」「親子支援がしたい!」という強い想いで、多くのスタッフがチャレンジしました。

今までに経験のないことでも新しいチャレンジを続けていくことで、そのときに困っている親子支援が実現されていくのです。

※2023年12月現在:医療従事者等のご家庭に対し、無料でシッターを派遣する支援は終了しています。

親御さんと一緒に、多胎児のこどもたちの保育をしています!

今日、100人に1人の母親が双子や三つ子などの多胎児を出産しています。

多胎児の約7割は2500グラム未満の低出産体重児として生まれ、産後に入院・通院が必要になる場合もあります。

一方で、日本の男性育休取得率はまだ低く、2020年に初めて1割を超えたところです。

複数の乳幼児を実質的に母親一人で育児せざるを得ない多胎児家庭が少なくないといえます。

実際にわたしたちは、多胎児家庭にアンケートを取り、実態を調査しました。

その中で、「外出・移動が困難」や「自分自身の睡眠不足や体調不良になる」、「自分の時間が取れない」など、多胎育児における親御さんの悩みが多くあることがわかりました。

そこで、わたしたちは多胎育児のパートナーとして日常に寄り添い、「子育ての幸せを感じられる社会」を目指し、「ふたご助っ人くじ」という多胎児家庭専門の訪問サポートを始めました。

多胎育児の中で、入浴サポートやお出かけの同行、食事のサポートなど、日常の手の足りなさを補い、親御さんの「やりたい育児」に伴走しながら、現在でも数多くの多胎児家庭を支援しています。

この取り組みは、実際にフローレンスで働いているスタッフから問題提起があり、試行錯誤の上、事業に発展した事例となります。

実際の現場の声を聞き、困りごとを捉え、課題解決のためにサービスとして発展していく、このような現場の声に耳を傾けることで、今何に困っているのかを掴むことを大事にしています。


コロナウイルスの流行など、目まぐるしい社会の変化と共に、親子の困りごとも刻々と変化しています。

わたしたちは「親子支援がしたい!」という強い想いのもと、世の中の親子が今何に困っているのかということを、支援の現場に行き、声を聞いて、親子のピンチを解決するために取り組み続けます。

そして、その困りごとを解決するために、新たなチャレンジだったとしても、前のめりで飛び込んでいくことを大切にしています!

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