親子の支援を志す病児保育スタッフとともに歩む組織として、日々、親子支援の最前線で頑張っているスタッフが「この仕事をしていてよかった」と心から思えるように。手当の創設等により改善をはかった昨年に引き続き、この度、フローレンスでは2024年7月より、「フローレンスの病児保育」に従事する保育スタッフの処遇改善を実施します。
処遇改善の内容
職務手当を増額いたします。週5日勤務の月給制スタッフでは、月10,000円の増額です(週あたりの勤務日数によって、手当額が異なります)。
給与例 | |
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週5日勤務 | 260,000円/月~ |
週4日勤務 | 208,000円/月~ |
※上記金額は常勤での経験年数7年、保育士資格あり、職務手当及び夜間対応手当を含みます
※時給制スタッフも手当を増額します
給与や各種手当、福利厚生などの詳しい情報につきましては、お仕事説明会の中でしっかりご説明いたします。どうぞお気軽にご参加ください。
フローレンスの病児保育
「こどもの看病で仕事を休んだ母親が、会社をクビになった」という話を聞いた創業者の駒崎が、当時はほとんどなかった「病児保育」を2004年にスタート。フローレンスの病児保育の特徴は「訪問型」です。
体調不良のお子さんのご家庭に保育スタッフが訪問し、お子さん一人一人の性格や症状に合わせて保育をしながら、親御さんの育児と仕事の両立をも応援する、親子支援のお仕事です。
2004年の創業当初からこれまで、12万件以上の「おやこのピンチ」に駆けつけてきました。これは、保育スタッフ一人一人が、毎日「助けたい!」という一心で積み重ねてきた数です。
今回の処遇改善の背景
この度の処遇改善の目的は2つあります。保育を通じて大きく社会貢献をしているスタッフが、安心して働き続けていける処遇を整えること、そしてその結果として、一人でも多くの親子の元へ駆けつけ、親御さんだけが子育てを頑張りすぎなくていい社会を実現することです。
訪問型病児保育の仕事は、ご家庭に訪問をして体調不良のお子さんの保育をすることです。そして、お子さんのつらい1日を「楽しかった!」に変え、仕事を休めない親御さんの代わりにお子さんと一緒に過ごすことで、親御さんの育児と仕事の両立を支え、ひいては、親御さんだけでなく社会でこどもを育んでいく文化をも作っていく。ここには、大きな社会的な意義があります。
最前線で日々「おやこのピンチ」に駆けつけている保育スタッフが、病児保育という仕事に誇りを持ち、よりいきいきと仕事に邁進できるよう、昨年は病児保育に従事する保育スタッフにだけ支給される職務手当の創設を行いました。そして、今年はさらなる改善を目指し、職務手当の増額を決定しました。
直接雇用・社会保険適用で、業界水準を越える仕事と処遇の安定を
より多くの親子に支援を広げるために、現場で親子支援に取り組む保育スタッフが、安定して働ける環境を整えることは重要です。訪問型保育・ベビーシッター業界では業務委託での働き方が主流であり、年収400万円近くになることもあれば、年収100万を下回ることもあるなど、安定した報酬を得づらくなっています。
「フローレンスの病児保育」の保育スタッフは、週2日・4日・5日といずれの勤務形態でも、期限の定めなく働ける直接雇用とすることを創業時から大切にしており、中でも週4~5日働くスタッフは、月給制の正社員で、社会保険の適用対象です。
今回の処遇改善に限らず、就労の安定と社会保険適用、そのうえでの処遇改善を積み重ねることが、働くスタッフと、利用するご家庭へ安心と笑顔を届けることであると信じ、取り組んでいます。
保育スタッフとともに、組織をより良くしていくことを目指す
これまで、処遇面に限らず、働き方や働きがいの観点からも、組織が一方的に決定するのではなく、社内アンケートなどを通じ、一人一人のスタッフが意見を出せる場を作ってきました。そして、保育スタッフとともに、改善に向けて積極的に取り組みを重ねてきたことが、今回の処遇改善につながりました。
「おやこのピンチ」に駆けつける一件一件の訪問が、親子を支援し、みんなでこどもを育む社会へつながる礎です。だからこそ、健やかに働くことができるよう、働きがい・働きやすさの向上を目指して、今後も引き続きスタッフとともに、さまざまな改善施策を実現していきます。