子どもの発見と発想を形に!【みんなのみらいをつくる保育園 東雲】

こんにちは!みんなのみらいをつくる保育園東雲副園長の白鳥智洋(しろとり ともひろ)です。みんなからは「しろ先生」と呼ばれています。

今回は、みんなのみらいをつくる保育園東雲の子どもたちがある発見から自分たちで遊びを生み出していった一場面をご紹介します。

子どもたちの発見から生まれた「カラーフィルム作り」

土曜保育のある日、5歳児の子ども2人が洗濯のりと食紅を混ぜて絵を描いていました。
普通の絵の具で描くよりも、洗濯のりが乾いて仕上がりが立体的になるので、子どもたちはこのお絵かきが大好きです。
その日の活動が終わり、来週も続きをやりたいね、と話しながら、器にしていた豆腐の空き容器を数色そのまま残しておきました。

週が明けて月曜日、さあ続きをしようと豆腐の空き容器を覗き込んでみると……

「色が固まってる……!」

容器の中で、洗濯のりが固まっていました。
でも、隣の容器を見てみると……?

「固まってない。……なんで?」

固まっているものは薄くてペラペラ、固まってないものは厚くてドロドロ。
どうやら、残っていたのりの量によって違いがあるようです。

子どもたちもなんとなく、のりが薄いと固まる、厚いと固まらないことがわかりました。
固まったカラーフィルムをはがして触ると、ツルツルしてて気持ちいい!
そして、カラフルでとっても可愛い!

そこから、「カラーフィルム作り」が始まりました!

ステンドグラスのように綺麗に色が出ているとみんなから喜びの声が!
「透明にしてみよう」と色を落とさずにやってみる。
「サングラスだよ~!」と濃い色を混ぜてみる。
みんな思い思いに作っていきます。
(食紅が無くなってしまったので、途中から絵の具を混ぜてフィルム作りをしました)

一つ出来ると次々に作りたくなってきます。
みんながそれぞれ何個も作るので、カラーフィルムを乾かす出窓スペースは豆腐の容器だらけ。
(豆腐の容器は調理室から調達してくるので、たくさんあります)

「もう置き場がないぞ……」と保育士たちの心配をよそに、子どもたちの「楽しい」は止まりません!

最初は、洗濯のりに絵の具を混ぜるだけでしたが、A4サイズの平たい容器(バット)に透明の洗濯のりを張り、絵の具をタラ~っと垂らして、筆や割り箸で伸ばしていくと繊細な模様に、上下左右に傾けていくとマーブル状の模様に!

作りたい模様があるけどどうすればよいか分からない時は、保育士と一緒に考えながら作っていきました。

「キラキラがほしい!」と子どもたちから要望が出ると、ちょうど家にビーズやスパンコールがある保育士が家から持ってきてくれました。

分量も子どもによってさまざま。
「カエルの卵を作りました!」というくらい大量のビーズを入れる子もいれば、スパンコールがキラキラ可愛く浮かんでいるフィルムをつくる子もいて、個性が出ます。

5歳児が中心に遊んでいたのですが、興味を持った4歳児・3歳児が集まってくると、「洗濯のりはこれくらいで、絵の具はこのくらいだよ!」と自然と教える姿もみられました。

発見から生まれたカラーフィルムは次なる遊びへ!発想は自由自在

ここまで、作ったフィルムは、まとめて自分のロッカーに入れたり、たくさん持っていることで満足していた子どもたち。
ある時、4歳児の女の子がフィルムの真ん中をつまんで「ミニーちゃんだよ!」とリボンを作って見せてくれました。

それを見ていた5歳児の女の子たちが、「カラーフィルムで何かをつくろう」と思い立ちます。

  • ①A4サイズのカラーフィルムを二つ折りにする
  • ②両端をテープで貼る、上だけが開いてて袋のような形に
  • ③上部両側に穴を開ける
  • ④好きな色、好きな素材の紐を通す

すると、自分だけの手作りバッグの出来上がり!!!

そのバッグにはティッシュや絆創膏を入れたり、ごっこ遊びで活躍中です!

始まりは、洗濯のりで絵を描いていただけでした。
一緒に活動をしていた保育士は、次々と変化していく子どもの興味関心に驚きと楽しさを感じていたようです。

今回の活動のようにゴールを示さず、子どもが自らゴールを決められることってなかなか無いと思います。
大人が示しすぎてしまうこと、ありますよね。良かれと思って導いてしまうのですが、どうなるかわからない中、手探りで遊ぶ楽しさを子どもたちは知っています。

保育士に出来ることはその子の「なんで?」「どうして?」に耳を傾け、少しだけアドバイスをし、興味を伸ばせる環境を整えていくことだと思います。
みんなのみらいをつくる保育園は、「子どもがありのままで過ごせる」保育園です。

ありのままでいいということは、隣の友達とは違っていてあたりまえということ。
好きなことをできるということ。得意を活かせるということ。
自己肯定感が高いということ。

保育園生活の中で、自分の気持ちや他人の気持ちを知り、子どもたちの「やってみたい」を、1つ1つ子どもたちと考えながら実現し、積み重ねていくことが大切だと考えています。

シチズンシップ保育は子どもたち一人ひとりの気持ちや意見を大切にし、子どもたちの「やってみたい」を応援する保育。私たちは、この先の未来を自分らしく生きていける子どもたちを育てていきたいと思っています。

病児保育、障害児保育・支援、小規模保育など、フローレンスのいろんな保育についてまずは話を聞いてみませんか?お気軽にご参加ください。

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